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「あら、コナン君。
いらっしゃい。」
「こんにちわ！」
梓さんに声をかけられて挨拶をするとカウンターから降谷がひょっこりと顔を出した。
「コナン君、こんにちわ。」
「安室の兄ちゃんこんにちわ！」
カウンターに座ってコーヒーを頼みながらコナンは先程出会った女性について考えていた。
「なにか悩みごとかい？」
降谷に問われてコナンは慌てて首を振る。
「ううん！
ゲームでどうやったら勝てるか考えてただけだよ！」
まさか女性に仕掛けた盗聴機が別れた瞬間に壊されたなんて言えなかった。
「そうかい？
はい、コーヒー。」
コナンにコーヒーを置き立ち去ろうとした降谷をコナンはじっと見つめた。
「なにかな？」
それに気がつき声をかけると彼は気まずそうに眼をそらした。
「あ、いや……
安室の兄ちゃんは空を見て何を思い浮かべるのかなって。」
「空？」
コナンの唐突な質問に降谷は呆けてしまう。
だがその眼は真剣に降谷を捉えて答えを待っていた。
「空、か……
僕だったら夕暮れ時の赤色、かな。
なんとも言えない神秘さを感じるしね。」
コナンはその答えをじっと聞いていた。
「本当にそれだけ？」
その問いに降谷は肩が跳ねそうになった。
というのも夕暮れを選んだ理由は他にあるからだ。
「コナン君は鋭いなぁ。
僕が気になっている人が夕暮れ時を思わせる人でね。
優しい暖かい色の光なのにどこか黒く染まっていってしまいそうな怪しさを兼ね備えたような女性……
彼女を一言で表すなら“赤”だからかな。」
朱雀を思い浮かべて答えた降谷の目には嘘はなかった。
「じゃあさっきの人も……」
もしかしたら都守楓と名乗った彼女も大切な人を思い浮かべていた？
だから昼の空を見上げ月を思っていたのだろうか？
「さっきの人？」
「何でもないよ！
ご馳走さまっ！」
何かを言いたげな降谷をおいてそとに飛び出したコナンは誰かと楽しそうに話す幼馴染みを見つけた。
「蘭姉ちゃん！」
それが誰かわかった途端コナンは朱雀と幼馴染みの間に入り込み彼女を牽制する。
「こら、コナン君！
楓さんすみません。」
「いいえ、お気になさらないでください。
コナンさん、ちょうどよかったですわ。
先程あなたが落としていった物を届けようと思っていたところだったので。」
にこりと笑いかけた彼女にコナンは背筋が凍るような感覚を抱いた。
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吹雪(プロフ) - 僕も陰陽師大好きです！この作品は世界観が瞑想している気がしますがそう言っていただけると嬉しく思います。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年5月7日 21時) (
レス) id: 46e13fa611 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 陰陽師(野村萬斎&伊藤英明さんの映画)好きの私…タイトルに興味を惹かれて読んでみたのですが、世界観に一気に引き込まれました。更新頑張って!！ (2019年5月6日 20時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかヒロアカかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも応援します (2018年3月13日 22時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 苦手なお話に挑戦してくださってありがとうございます。そういった方からの嬉しいお言葉はとても自信になりました。これからもよろしくお願いします！！ (2018年2月20日 10時) (レス) id: 4e2a82a17c (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 刀剣女士の話は少し苦手でしたがこのお話は何の疑問もなくすんなりと読めました。改稿も程々で誤字脱字も少なかったのでとても読みやすかったです。更新心待ちにしています！ (2018年2月20日 8時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹雪 燐 | 作成日時：2017年9月14日 19時
