パートタイマー。 (ページ30)

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しばらく歩いて人通りが少なくなってきた道

カバンからセフンが出したのは

手のひらサイズで可愛い袋、中は見えない

「おおなにこれ？？」

「、、教えない」

「え！なんでよいいじゃん」

「だって、」

「だって、？」

聞き返すと歩いていた足を止め視線を落とす

そして

「好みかわかんないし、」

とだけ小さく呟く

「え？自分の好みのやつを買ったんじゃないの？」

「いや俺の好みにじゃなくて、」

ん？どーいうこと？

はてなマークを浮かべていたら

「あーもう、、開けてみ」

そう言われて手渡された袋を開ける

中には綺麗な小さなお花がついたイヤリング。

「え、可愛い！これセフンつけるの？！」

というと吹き出す

「いやバカなの？笑

あげる」

「え！なぜ！」

「Aのために買ったからだよ」

「嘘！！」

「ほんと、

まあ、あの人のやつの方が好みかもしれないけど、」

あの人、、ああベッキョンさんか、！

「え！！！！

そんなことないっていうかどっちも凄い好きだし

これも私好みのやつだよ」

そういうと顔をあげて

「、ほんとに？」

「うん凄い可愛い！！

え、本当にありがとう」

視線をイヤリングからセフンに戻すと目が合う

じっと見つめられて自分の胸がドキッとしたのがわかった

視線を逸らしたくてなにか言わなきゃと考え

「どう？似合う？かわいいっ？」

とイヤリングを耳の近くに持っていて見せる

しかしそれでも何も言わずに目を逸らさないから

「あ、そろそろ行こ？帰り遅くなっちゃうし」

とセフンの横を通り過ぎて再び歩きはじめる

しかし手を引かれたため何か言いたいことがあったのかと思い

立ち止まり振り返ろうとしたその時

突然後ろから両腕に包まれ頭の上から声がした

「、、まだ帰んなよ、」

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