四人の警察官と四季の夢 (ページ7)

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春、6話ページ7

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『…もうへいき？』

「うん、もう平気」

Aちゃんが頭撫でてくれてたからね。
自分の頭を指さして言う萩原は、なんだかお花が咲いているようにホワホワした雰囲気を漂わせていた

『よかった！いつでもAがあたま、なでるからね！』

「…俺も随分とAちゃんのこと気に入ってるみたい」

風が強く吹き聞き取れなかったのか、んー？と首を傾げるAを抱っこして向かい合う様にして膝の上に乗せた。

『けんじくん、じんぺーちゃんってだれ？』

「あれっ、口に出ちゃってたか

まだ鮮明には思い出せてないから言うかちょぅと迷ってたんだけど…」

まあ言って減るもんじゃないからいっか。
先程の風でAの髪についた花弁をそっと摘んだ

「陣平ちゃんはね、俺の小学生の頃から付き合いがある親友…だと思う。
思い出した記憶の中にほとんど居て、記憶の中の俺も陣平ちゃんって呼んでた。

俺と、陣平ちゃん。あとモヤがかかって分からなかったんだけど、複数人で色々馬鹿騒ぎしてるのが見えた。
結構仲が良かったっぽい。」
　

『みんなしょうがくせー？』

「ううん、多分成人してるっぽい。自分の年はまだ思い出してないけど…そんな昔の話じゃない気がするんだ。

それに、さっきAちゃんが言った警察学校、多分そこでの記憶だと思うんだ。着ていたのがみんな水色のシャツに紺色のズボンで、間違いが無ければ官帽も被ってた。」

『…けんじくんすごいね。そうゆーの"どーさつりょく"って言うんだっけ？』

萩原の考えを純粋に凄いと思ったAは、パチパチと目を瞬かせて萩原をじっと見つめて話を聞いていた。

「不思議と頭がまわるんだ…多分、警察学校に入って卒業後すぐに事件に巻き込まれたのかもしれないな…」

『ばくはつしょりはん？ならそうかもしれないね。』

「爆発物処理班、だよ。」

Aが可愛すぎるあまりニヤケが止まらない萩原は、書いてあげるね。と読み方書き方を書くついでに、これまでで分かったこともまとめようとノートに書き始めた

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