検索窓
今日:14 hit、昨日:21 hit、合計:100,356 hit

#8 ページ10





ホームルームが終わり各々の放課後を過ごすため教室から人がぱらぱらと去っていく。

先程配られた入部届けの紙を雑にカバンに押し込んでいると、守田さんから肩をトントンと叩かれ、そのまま深雪ちゃんの席辺りに流される。



「ねえねえ2人は部活どうすんの?」

「巻は?」

「新体操部!モテそうだから」

「新体操……」

「ああ〜、新体操か〜……」



頭の中で守田さんが新体操をしている姿をイメージする。ノリノリでリボンみたいなやつをくるくると回している姿が容易に想像できて小さく笑う。



「守田さん、新体操似合いそう」

「巻って呼んでよAちゃん」

「え、あ、……ま、巻ちゃん?」

「そ!次から守田さんって呼んだらAちゃんのこと投げ飛ばすから」

「巻ちゃん……!」



どうしよう、また友達が増えてしまった。深雪ちゃん同様私だけが友達だと思っている可能性はあるが、そんなことはもうどうだっていい。いやよくないけど。



「Aちゃんは部活は?どうするの?」



深雪ちゃんに尋ねられて、少し考えるように口を閉ざす。けれど元より何処にも入る気がないのはくしゃくしゃに押し込まれた入部届けを見れば明らかだ。



「部活は……いいかな。バイトしたいなと思ってて」

「バイトかあ〜」



うーんと考えるように口を尖らせる深雪ちゃんに、巻ちゃんが「深雪は?」と尋ねる。待ってましたと言わんばかりに大きくてくりりとした目で私たちを見上げた深雪ちゃんが「私は……」と溜めに溜めてようやく口にしたのは、「美術部!」だった。

#9→←#7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
設定タグ:ナンバMG5 , 難破剛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

間宮祥太郎好き - 難破剛かっこいい惚れました。しかも今も胸キュンです。ずっと難破剛会いたい、会いたくてしかたないです。大好きです。 (2022年6月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ - ナンバMG5の難波くんのお話なかったので見てみたら話が面白すぎて引き込まれちゃいました…!🫠間宮祥太朗さんファンなのでありがたいです😭!! (2022年6月16日 21時) (レス) @page38 id: 9f8ceec694 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木ノ嶋 | 作成日時:2022年5月24日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。