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いつの間にそんなに仲良くなったのか、たまたま前を歩く剛が島崎と何やら話しながら下校している。相変わらず人から好かれやすいタチなのは変わらないらしい。

帰り道が同じ方向なのでまるで尾けているかのように見られそうで、少し距離を離す。剛と違って私はひとりである。今日出来た友達なんて話しかけてくれた深雪ちゃんくらいのものだ。深雪ちゃんですらも私が勝手に友達だと思っている可能性は十二分にある。……なんて考えていると。



「あれぇ?島崎ぃ?!」

「遠藤……くん」



騒がしい声に前方を塞がれ、顔を上げる。市松の前にわらわらと屯していたうちの1人がニヤニヤと笑みを浮かべながら、剛の隣にいた島崎の胸ぐらを掴んだ。



「何このチビ?」

「中学んときの俺専用のパシリ。まあ、犬だな!」



何が面白いのかギャハハと笑いが起こるその場に鋭い視線を向けているのは────私の前方で立つ、さっきまで島崎の隣で談笑していた男。

周りの白百合生たちは遠目にこの現場を見ていて、決して自分たちに火の粉がかからないように距離を置いている。それに気づいた私もその他の白百合生に混ざるように島崎たちから離れた。

ウェイウェイと笑いながら島崎の制服を剥ごうとする市松生。身動きを封じられた島崎は引き攣った顔をしていて、思わず眉根に力がこもる。……険しい顔つきになったのは私だけではなかったようだが。



「やめろよ。痛がってるだろ」



手に持っていたカバンをその場に放り捨て、つかつかと歩み寄っていく剛。置いてけぼりにされたカバンを回収するために身を屈めて近づいた。剛は島崎を突く市松生の手を掴みあげ、その動きを止める。



「なんだテメ」

「大丈夫だから!」



市松生の矛先が剛に向きそうになったところで島崎が割って入った。

「牛丼、また今度な」と呟かれた言葉は虚勢を張っているような声色で、剛を────真面目が服を着て歩いているような今の剛を庇ったのだと思った。



「市松舐めてんじゃねえぞ!」



ばす、と大して力も込められていないようなパンチが剛の腹にぶつけられる。

剛はわざとらしく「いたいたたたた」と(もはや棒読みである)身体をくの字に折り曲げ、その場にしゃがみこんだ。



「……また、明日な、難破」



市松生に連れていかれた島崎を視線で追った。

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間宮祥太郎好き - 難破剛かっこいい惚れました。しかも今も胸キュンです。ずっと難破剛会いたい、会いたくてしかたないです。大好きです。 (2022年6月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ - ナンバMG5の難波くんのお話なかったので見てみたら話が面白すぎて引き込まれちゃいました…!🫠間宮祥太朗さんファンなのでありがたいです😭!! (2022年6月16日 21時) (レス) @page38 id: 9f8ceec694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木ノ嶋 | 作成日時:2022年5月24日 12時

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