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#41 ページ43





────ぴんぽん、とインターホンを押すとちょうど松の散歩に出る準備をしていたのであろう剛が、私が名乗るよりも先に玄関の扉を開けた。



「A?どした」

「伍代んち教えてくれない?お見舞い行こうかと思ってさ……助けて貰ったお礼もまだ出来てないし」

「それなら俺も今から松の散歩がてら行くつもりしててよ。一緒に行くか?」

「行く!」

「おう。じゃあ松、行くか」



元気よく飛び出してきた松に引っ張られて玄関を降りてきた剛の横に並んで歩き出す。私が手に持ったビニール袋ががさがさと音を立てるので、剛がそれを覗き込んだ。



「何入ってんだ?それ」

「お見舞いの品。早く骨引っ付くようにと思って。詳細は伍代んちでのお楽しみ」



んふふ、と笑って中身が見えないように袋の持ち手を結ぶ。「どうせ見せんだから今見たって一緒だろ」と笑い返す剛に「わかってないなあ」とわざと呆れて見せる。



「……そういやよ、最上とケリつけたとき、まさかお前も居たなんてな」

「それはこっちの台詞なんだけど」

「しかもあれ、制服だったろ」

「え……やっぱ白百合ってバレたかな……?」

「どーだろうな、俺はすぐわかったけど。藤田さんは……気づくかな」

「そう、あの時サングラス持ってたのにかけるの忘れてたんだよ……だから目は見られてんだよね……バレ……てたら……どうしよう……」

「あの格好にサングラスはどっからどう見ても変な奴だろ!」

「仕方ないでしょ!つーかそれ言うなら剛の特服姿だって今の世から見たらちょっと異質だからな!?」

「んだとAテメェ!?」

「言い始めたのは剛だから!!」










「……え、ここ?」

「おう。タクシーで送ってったから間違いねえ」

「……すげーとこ住んでんだなあ」



目の前にそびえ立つのは見るからに高級マンション。そういや伍代のお母さんは有名な料理研究家って言ったっけ。

伍代は確かに遠くからでも目を引くほどシュッとしている。シュッとした男は住む家までシュッとしているのか。
遠慮なく先に進んでいく剛に続いてエントランスに足を踏み入れた。






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間宮祥太郎好き - 難破剛かっこいい惚れました。しかも今も胸キュンです。ずっと難破剛会いたい、会いたくてしかたないです。大好きです。 (2022年6月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ - ナンバMG5の難波くんのお話なかったので見てみたら話が面白すぎて引き込まれちゃいました…!🫠間宮祥太朗さんファンなのでありがたいです😭!! (2022年6月16日 21時) (レス) @page38 id: 9f8ceec694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木ノ嶋 | 作成日時:2022年5月24日 12時

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