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#40 ページ42





「曲げようとしてんぞ!マジかよ!」



剛の行為を馬鹿にしていた奴らは、剛が投げたそれ────力づくでぐにゃりと曲げられたグローブを見てたじろぐ。



「……どうした、お前強えんだろ、クソが」

「テメェ……オラァ!」



最上が繰り出そうとした拳に自身の拳をぶつける。覚悟とか、思いの強さが段違いのそれは最上の太くて大きな手を砕く。そのまま剛が決定的な1発をぶち込むと、最上のその巨体を地面へと倒れ込ませた。



「最上さん……!?」

「おい、嘘だろ!」

「逃げろ!!」



特服から視線が散る前に物陰へと姿を隠す。市松の連中が怯えて逃げ去っていく様を見送りながらいそいそとリボンを結び、ジャケットに腕を通す。実はせっかく持って来ていたのにサングラスをかけるのを忘れていた。マスクはしていたものの目元は恐らくばっちり深雪ちゃんに見られている。焦りのあまり汗が止まらない。

深雪ちゃんはその場をキョロキョロと見回していたが、立ち去ろうとしていた特服の後ろ姿を見ると呼び止めた。



「ちょっと待ってください!……迷惑をお掛けして、すみませんでした。まさか、私もこんなことになるなんて全然思ってなくて、ちょっと、お金を使いすぎちゃったときに、たまたま、あのチラシを知って、最初は、バイト感覚だったんです。でもまさか、市松の罠だったなんて、思わなくて……てか、ほんと、市松ってタチ悪いから、あたしだって、」

「────ゴチャゴチャうるせーんだよ。この守銭奴のドブスが」



パパーッ、とちょうど車が通った音がして、思わず声が漏れそうになった口を慌てて力づくで押さえる。

ヒクヒクと震える腹筋を押さえつけていると、深雪ちゃんの「ううー……っ」と呻き泣く声が聞こえてきた。それを尻目にそろりそろりとその場から逃げ、走り去っていく特服。まともに見たら堪えきれなくなりそうで、物陰で身を屈めてじっと耐えた。剛、ドブスって言葉使うんだ。深雪ちゃんのちょっと……いや、かなり抜けているところにお灸を据えられて、まあ、良かったのではないだろうか。何事も経験である。

最上は片付いたし、剛ノットイコール特服だと深雪ちゃんに思われたし、その深雪ちゃんにも少しばかり痛い目を見てもらった。いろいろあったが、とにかく一件落着だったのではないだろうか。



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間宮祥太郎好き - 難破剛かっこいい惚れました。しかも今も胸キュンです。ずっと難破剛会いたい、会いたくてしかたないです。大好きです。 (2022年6月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ - ナンバMG5の難波くんのお話なかったので見てみたら話が面白すぎて引き込まれちゃいました…!🫠間宮祥太朗さんファンなのでありがたいです😭!! (2022年6月16日 21時) (レス) @page38 id: 9f8ceec694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木ノ嶋 | 作成日時:2022年5月24日 12時

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