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#37 ページ39





伍代を追いかけたい気持ちはやまやまだったが、剛とアイコンタクトを取り、ひとつ頷く。剛は伍代の方へ、私は深雪ちゃんの方へ。



「深雪ちゃん……今の間に行こ」



蹲ったその肩を掴んでそっと立ち上がらせる。深雪は呆然と虚空を見つめながら「……私、なんてこと」と呟いた。深雪ちゃんが何をしようとしていたのかは分からないが、ともかくその場を後にした。





「難破くん……特服じゃなかったんだ。どうしよう……私のせいだ」

「……きっと大丈夫、明日にはケロッと学校に来てるよ。難破くん、ああ見えてタフだから」



人がリンチされている姿なんて、普通の生活を送っていれば早々目撃することがない。それを実際に目の当たりにした深雪ちゃんはショックを受けているようだった。

その上、剛が特服であると市松の奴らの前で言ったにも関わらず、剛と特服が同じ場所に存在しているところを見て、特服と難破剛が別人であることに気づいた。自分の間違いのせいで誰かが大きな怪我をした、それは一般人だろうがヤンキーだろうがショックであることに変わりはない。気持ちを落ち着かせようと背中をさする。



「Aちゃん、ごめんね、あんな……あんなことに、巻き込んじゃって」

「私は全然。気にしないで。帰り道何があるかわからないから深雪ちゃんちまで送るよ。とりあえず帰ろう?」

「え……でもAちゃんが帰り1人になっちゃう、」

「私は多分あんまりあの人たちに覚えられてないから。でも深雪ちゃんはあの大きい人に突き飛ばされてたでしょ、もしかしたら覚えられてて、帰り道ばったり会ったら何されるかわかんないから」

「……わかった」



弱々しく頷いた深雪ちゃんと共に歩き出す。彼女を家まで送りながら、私は伍代のことを思い出して気が気じゃなかった。



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間宮祥太郎好き - 難破剛かっこいい惚れました。しかも今も胸キュンです。ずっと難破剛会いたい、会いたくてしかたないです。大好きです。 (2022年6月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ - ナンバMG5の難波くんのお話なかったので見てみたら話が面白すぎて引き込まれちゃいました…!🫠間宮祥太朗さんファンなのでありがたいです😭!! (2022年6月16日 21時) (レス) @page38 id: 9f8ceec694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木ノ嶋 | 作成日時:2022年5月24日 12時

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