#26 ページ28
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「A?」
私の顔を見て剛が「よう」と手を挙げる。
その横────テレビの前のソファに座っているのは、やはり伍代だった。あの靴が似合いそうな男なんて私は伍代くらいしか知らない。
市松同士の潰し合いがあったあのとき、剛から紹介された程度しか関わりのない伍代とは正直面識がないに等しい。
それに、剛が伍代を招いたのだろうし、邪魔するわけにはいかないと半身を翻す。
「あ、私がいたらお邪魔だよね、ごめん吟ちゃん、またの機会に来ることにす、」
「んだよA、そーいうのは気にしなくていんだよ!」
ナオミさんにばちんと背中を叩かれ息が詰まった。
「や、でも伍代も私がいたら気まずいと思うし、」
「A、オメーも知り合いだったんか?じゃあいいじゃねえか!」
「あ、いや知り合いというかなんと言うか……」
「ごちゃごちゃうっせーよ!飯も食ってくだろ?!」
「えー……っと」
ちらり、と剛と目を合わせる。私からの視線を受けて剛が伍代に「アイツも居ても大丈夫か?」と尋ねた。伍代は控えめに「……俺は、別に」と応える。
ほら気まずいじゃん、私居ない方がいいじゃんとジェスチャーで剛に伝えるも、「伍代が良いっつってるからAも飯食ってけ!」とにこやかに告げられてしまったため、私に逃げ道はなくなったのであった。
「……じゃあ親に連絡だけしてきます……」
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間宮祥太郎好き - 難破剛かっこいい惚れました。しかも今も胸キュンです。ずっと難破剛会いたい、会いたくてしかたないです。大好きです。 (2022年6月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ - ナンバMG5の難波くんのお話なかったので見てみたら話が面白すぎて引き込まれちゃいました…!🫠間宮祥太朗さんファンなのでありがたいです😭!! (2022年6月16日 21時) (レス) @page38 id: 9f8ceec694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木ノ嶋 | 作成日時:2022年5月24日 12時