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#25 ページ27





────学校帰り、真っ直ぐ家に帰らず寄り道していた帰りに、ちょうど難破家が見えてきた辺りの道でたまたま難破家の末っ子、吟ちゃんに遭遇した。どうやら松の散歩帰りのようである。

「吟ちゃん!」と声をかけると目をまん丸にして、明らかに知らないヤツに話しかけられたという顔をしていたので瓶底メガネを外す。



「私。わかる?A」

「……A!?やば、全然わかんなかったんだけど!!」



きゃっきゃと笑う吟ちゃんの可愛らしさに目を細める。足元で尻尾を爆裂に降っている松の背を、しゃがみこんで撫でてやった。



《お!A!今日もシャベえ格好してんな!》

「松、散歩帰りか〜、楽しかったか〜?」

「A、せっかくだしウチ寄ってくでしょ?」



吟ちゃん、松と共に歩き出す。素敵なお誘いを私が無下にできるはずもなく、スマホで時間を確認してから頷いた。



「うん。まだ全然気にするような時間じゃないし、吟ちゃんとも話したいから寄らせて貰うことにする」

「そういや猛兄が言ってたけど、A、白百合に通ってんだって?隣の市松から兄ちゃんの噂聞こえてきたりしないのー?」

「あ、あー……あんまり聞かない……かな……。そもそも関わることないし……ね?」

「ま、そりゃそっかー」



そうこうしているうちに難破家までたどり着く。「ただいまー!」という吟ちゃんの大きな声が家に響き、「お邪魔しまぁす」と私も続く。

松の足を拭くのを手伝おうと玄関に腰を下ろして、ふとこの家にはあまり似合わないタイプの靴が置いてあることに気がついた。ギラギラのド派手なものではなくて、スタイリッシュでシュッとした、イケてる男が履いてそうな。



「おー、Aも来たんか。今よ、ちょうど剛のツレも来てんだよ」

「え、」



玄関にいる私たちをひょこりと覗きナオミさんが言う。

剛のツレ、とは。
その言葉と玄関にある靴が結びつく。

吟ちゃんに手を引かれるがまま上がってしまったリビングには、私の予想通りの男がいて目を丸くした。

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間宮祥太郎好き - 難破剛かっこいい惚れました。しかも今も胸キュンです。ずっと難破剛会いたい、会いたくてしかたないです。大好きです。 (2022年6月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
あたりめ - ナンバMG5の難波くんのお話なかったので見てみたら話が面白すぎて引き込まれちゃいました…!🫠間宮祥太朗さんファンなのでありがたいです😭!! (2022年6月16日 21時) (レス) @page38 id: 9f8ceec694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木ノ嶋 | 作成日時:2022年5月24日 12時

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