三十三 〜鬼殺隊(2)〜 ページ35
その翌日。
荻本屋の最高位……涼風花魁━━━━━━━━━━━こと不死川Aは、
最早定位置となりつつある欄干にもたれて、外の様子を眺めていた。
鬼が紛れてないかとか、何か可笑しな事は無いかとかを調べている。
道行く人々に目を向けていた時、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━その漆黒の明眸が見開かれた。
彼女が目を向けた先にあったのは、
━━━━━━━━━ 一台の人力車。
彼女が驚いたのは、
其処に乗っていたのは、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━四人の鬼殺隊の男達だったからだ。
間違いない。
黒い洋服に刀、
背中に書かれた“滅”の文字。
…………………………それにしても、個性的な面々だな。
一人は宝石がジャラジャラ付いた派手な額当て。
そして六尺5.6寸はあるであろう身長に、
恐ろしい程の筋肉。
背に鎖で繋がっている大きな二つの刀を持っている。
歳は、二十代前半程だ。
その顔は中々に整っており、
朱色の瞳と左目の独特な化粧が印象的である。
二人目は、緑と黒の市松模様の羽織を着た少年だ。
身長は五尺五寸程だろうか。まだ若く、十五、六歳ぐらいだ。
赤茶色の髪で、
背に木箱を背負っている。
花札の様な耳飾りと、額の痣が印象的な少年だ。
三人目は、……………全身真っ黄色の少年と言えばいいだろうか。
歳も身長も、二人目の子と同じくらいだ。
黄色に白の鱗文の模様の羽織を着ている。
明るい茶色の瞳で、
なんといっても目立つの金色の髪!こんな髪色を見るのは初めてだ。
四人目は………………………猪人間?
(多分)猪の被り物をしており、上半身が裸だ。
下は着ているが、こっちも中々良い筋肉だな。
もう二人の少年と、同じくらいの身長と歳だ。
…………………………………野生児か?
790人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
❄ - 薬屋が入ってるっ! (3月10日 19時) (レス) @page15 id: e1e4f9cf08 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (10月29日 9時) (レス) @page49 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 熊胆とか牛黄の時点でうすうす気づいていたんですが、これって薬屋のひとりごとですよね!それを思いつくなんて流石ですね!これからも頑張ってください! (6月8日 16時) (レス) @page14 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 薬屋のひとりごとですよね!私大好きなんです!コメントしてる方々も知ってる方がいらっしゃって嬉しいです! (5月15日 20時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まっちゃ?(プロフ) - わ!もしかして心中の騒ぎのってもしかして薬屋のひとりごとの時間ですか?!私薬屋のひとりごとめちゃくちゃ好きなのでびっくりしちゃいました! (2023年5月1日 21時) (レス) id: c14969ce2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ