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13. ページ13

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それから毎晩電話をするようになった。





その日の他愛もない話をするだけ。





どこか心地よかったんだ。きっと。








それに俺はなにか毎日接点が欲しかった。





どんなに会いたくてもさすがに毎日はお店に行けない。





だから疲れを癒すのにもすごく嬉しかったんだ。




……





それから冬を2回過ごして。





俺の隣に少し小さめの肩が並ぶようになった。





さらさらの長めの髪にいつでも触れることができるようになった。




A、って名前を呼ぶと、ん?、って返ってくる。




もれなく大好きな笑顔が付いて。




ずっとAの隣にいていいですか。




そう心の中でつぶやく。




それに応えるかのようにAが右手をきゅっと繋ぐ。





本当に好きな人といるって幸せなんだな。






こんなの2年前の俺に言ったってきっとわかってはくれないだろうな。






でもいいんだ。





今と未来が幸せならね。





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これからも君と一緒にいたいよ。A。




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なんて。







ツケはまわってくるもので。






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作者名: | 作成日時:2015年11月30日 1時

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