□Koya Yoshimoto□ ページ16
傘から滑り落ちた滴が、スクールバッグを濡らす。
いつもなら憂鬱に感じる雨も、今日は全く気にならない。
傘の柄をくるくると回しながら歩く。
「ただいま!」
勢いよく扉を開ける。
「おかえりなさーい」
ソファーに腰かけて、アニメを観ていた吉本先生が、私を振り返った。
スクールバッグを放り投げて、吉本先生の隣に腰かける。
「何ィ、そんな嬉しそうにしちゃって……テスト良かったの?」
「そうなの! 学年2位!」
「よくできました」
頭をガシガシと撫でられる。
髪ぐちゃぐちゃになっちゃう、なんて言いながらも、内心、すごく嬉しかったり。
「じゃあ、部屋行こうか」
階段を上がった先にある、私の部屋へ向かう先生の後を、スクールバッグを拾って追いかける。
「学年5位以内だったら、ご褒美だったよね。何が欲しい?」
部屋に入るなり、学習椅子に座ってそう聞く先生。
私はいつものように、ベッドに腰を下ろす。
「んーっとね…………」
少し悩むフリをして、以前から考えていたご褒美を挙げる。
「吉本先生がいい」
231人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*楓*(プロフ) - リクエスト受けていただき、ありがとうございます!楽しみにしています(*^.^*) (2016年1月4日 16時) (レス) id: 1d9c5db9b3 (このIDを非表示/違反報告)
若おかみ(プロフ) - *楓*さん» 返信遅れてしまい申し訳ないです。コメント、そして嬉しいお言葉をありがとうございます♪リクエストお受けしました!お時間いただきますがご了承くださいm(_ _)m (2016年1月3日 6時) (レス) id: 5b3d33cedd (このIDを非表示/違反報告)
*楓*(プロフ) - 初めまして♪読み専門でお邪魔しております。楓と申します。とてもドキドキ、キュンキュンしながら読ませて頂きました!まだリク大丈夫ですか?バーテンダーの佐々倉 溜をお願いしたいのですが…後ろからぎゅ~からの壁ドンだと泣いて喜びます!長々失礼しました。 (2015年12月14日 20時) (レス) id: 1d9c5db9b3 (このIDを非表示/違反報告)
若おかみ(プロフ) - ayaka0516さん» 返信遅れてしまって申し訳ないです!ありがとうございます(^^)実はこの作品、この相葉くんが書きたいがために始めたという経緯がありますので、そう言っていただけて嬉しいです♪ (2015年11月23日 11時) (レス) id: 5b3d33cedd (このIDを非表示/違反報告)
ayaka0516 - 相葉ちゃん、ヤバいカッコイイo(^_^)o (2015年8月24日 10時) (レス) id: b03916b5c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:若おかみ | 作成日時:2013年9月5日 21時