Count Down ～One～ (ページ26)

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《Take 24》ページ26

《ジュン目線》

「サトシィ、ショウをサタン様の
所に連れて来いだってさ。」

「サタン様の所にだと！？」

「ん、分かったよ。嫌な予感だなぁ。
サタン様は何をお考えになっているか
分からねぇからさ。」

「まぁね。不安かもしれねぇな。
でも、サトシも付き添うんだし、
平気だろ。」

そう言うとサトシはショウを
連れて来た。
ショウは戦闘の時とは違って、
虚ろな表情でサトシの後ろを静かに
着いてくる。
血を吸われたからだろうか、足どりは
フラフラしている。
何か、コッチが不安になる。

「ショウ、大丈夫かい？」

「・・・。」

ただ、サトシについているだけだ。
サタン様の部屋の前に着くと
ドアが開いた。
サタン様の念力だ。

『ショウだけ、入れ。』

「何をするつもりですか？」

『特にやましい事はしないけど？』

サタン様は白々しい顔で言った。
その顔には嘘という文字は似つかない
程の優しい表情だった。
サトシは疑いつつも、サタン様には
逆らえないから、ショウは大人しく
部屋に入れた。

「サタン様は怪しく見えるんだよ！」

「別に、平気だろ。」

「今のショウは精神的に弱いんだぞ？
例え、力があったからって、サタン様
には勝てないし。」

「やましい事はしないよって言ってん
だから、信用してやれよ？」

サトシはため息を漏らし、呆れていた。
諦めたようだった。