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Aside
家から翔の家は、どんなにゆっくり歩いても2分、いや1分で着いてしまう。
朝ごはんと言われた時間まではまだ30分ある。
このままの気分で、櫻井家に行きたくなかったから、私はある場所に向かった。
家からちょっと歩いたところの、小高い丘にある公園。
昔は翔とよく遊んだ場所だけど、いつからかここは、泣きたくなった時とかにくる逃げ場になった。
ちょっと見晴らしがいい場所にあるベンチに座って、ただただ空を眺める。
お気に入りの時間だ。
10分くらいそうしていると、スマホが鳴った。
もう朝ごはんかな？と思って慌てて確認すると、翔からだった。
"いまどこ？"
"まだ家？"
なんて返信しよう？
ここにいるのがばれて翔が来たら、今は誤魔化してる寂しさが、どうしようもなく溢れてしまう気がする。
"ちょっと散歩中？笑"
"もうすぐ戻る"
ちょっとだけ嘘。
"もう居場所バレてますよ〜？"
"俺の部屋から公園のベンチ丸見え笑"
え？と思って、視線を翔の家の方に向けると、翔が笑いながら手を振っている。
"見えてるの気づかなかった…笑"
なんだ、最初からばれてたのか…
"今からそっち行くから"
"いい子にして待ってなさい笑"
最初は来てほしかなかったのに、来ると言われると早く来てほしいと思ってしまう。
人間の心は複雑なのか単純なのか、
翔「おはよ」
A「ほんとに来た笑」
翔「朝起きたら隣に居なくてびっくりした笑」
A「翔ぐっすり眠ってたもんね〜」
翔「んで、なんかあったの？」
A「なんもないよ？この通り元気もりもり〜！笑」
翔「なんかあったからここに来たんだろ？」
A「なんで知ってんの…、」
翔「翔様はなんでもお見通しなんだぞ、覚えておきなさい笑」
いつからバレてたんだろ…
この場所が逃げ場になったのは、もう数年前。
その頃から翔は気づいてたのかな。
翔「ま、話したくないならいいけど」
A「ん…」
翔「あんま無理すんな？Aは笑顔が1番似合うんだから。」
さっきまでふざけてたくせに、急にこんなストレートなこと言われると照れる。
私の顔は真っ赤だし、自分で言っておいて翔の顔も真っ赤だ笑
照れた顔を隠したくて、何となく翔の肩に寄りかかったら、それがものすごく落ち着いて
A「ちょっとだけこのままいたい、」
翔「ん、いいよ」
朝から感じていたどうしようもない寂しさが、消えない寂寞感が、少し薄れて気がした。
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千夏(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります！これからも更新頑張ります(*^^*) (2019年7月12日 18時) (
レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» いえいえ！ 本日も更新ありがとうございます！ 毎日楽しみにしてます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - ayaさん» すみません、すっかり忘れていました…(^_^; わざわざ教えていただき本当にありがとうございます！ (2019年7月10日 7時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» コメントありがとうございます！ はい！応援してます！ ちなみに、返信するときはレスっていうのを使うといいですよ！(知ってたらごめんなさい) (2019年7月10日 7時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - コメントありがとうございます！感想とても嬉しいです(*^^*)感謝の気持ちは更新でお返しできたらと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年7月10日 0時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千夏 | 作成日時：2019年7月8日 11時
