15.夕日 ページ16
翔side
学校に戻って報告して、Aの手当をしてもらおうと思ったけど、立ち上がらせようとしたAの体の震えが止まらないのをみて、今はそうすべきじゃないと思った。
翔「とりあえずちょっと移動しようか。歩けそう？」
A「うん。歩ける…」
このままここにいるわけにもいかないから、震えるAの肩を支えながら、歩き始めた。
しばらく歩くと、Aが立ち止まった。
翔「どした？」
A「あそこ行ってもいい？」
Aが指さしたのは、夕日がきれいに見える土手だった。
小さいころよく2人で寝転がって夕日を眺めてた。
翔「なんか久しぶりだな。ここ来るの。」
A「そうだね。小学校の帰りは毎日来てたのに。」
あのときと同じように、2人で寝転がった。
しばらく黙って夕日を眺めてた。
A「花田さんね、この前翔におぶってもらってたとこを見てたんだって。それ知ったらなんか怖くなっちゃってさ、なんも言えなくて。
結局翔に迷惑かけちゃったね。ごめん。」
翔「Aはなんも悪くないんだから謝んなって。俺こそもっと早く気づいてればよかった。ごめん。」
A「ううん。翔はなんも悪くないよ。私ね、翔に甘えすぎてたと思うんだ。だから、ごめん。」
翔「違うよ。俺が悪いんだって。
A「待って待って。これ永遠ループな気がしてきた笑」
翔「俺も思ったそれ笑」
気づいたら笑ってて、気づいたらAの震えも止まっていた。
翔「あのさ、さっき言ってたこと本気だから。」
A「え？」
翔「俺が好きなのは、Aしかいない。怖いのは知ってる。だから、伝えたかっただけ。」
A「怖かった。どんなに好きでもその気持ちがなくなったらって。あの人たちみたいになったらって。」
翔「うん。」
A「でも翔なら大丈夫な気がしてきた。なんか前に進んでも怖くない気がしてきた。」
翔「え？」
A「だから、
翔「あ、ちょっと待って！その先俺に言わせて？」
A「うん、」
翔「幼なじみとしてだけじゃなくて、俺の彼女になってください。ずっと大切にするから。」
A「……っありがと。」
Aは泣きながら笑って、大きく頷いてくれた。
A「今、私すごい幸せ。」
翔「俺も。すっげー幸せ。」
A「あ、みて！飛行機飛んでる！」
翔「ほんとだ。ひこうき雲だ！」
A「きれいだね。」
翔「そうだな。」
見上げた夕日はとてもきれいだった。
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千夏(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります！これからも更新頑張ります(*^^*) (2019年7月12日 18時) (
レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» いえいえ！ 本日も更新ありがとうございます！ 毎日楽しみにしてます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - ayaさん» すみません、すっかり忘れていました…(^_^; わざわざ教えていただき本当にありがとうございます！ (2019年7月10日 7時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» コメントありがとうございます！ はい！応援してます！ ちなみに、返信するときはレスっていうのを使うといいですよ！(知ってたらごめんなさい) (2019年7月10日 7時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - コメントありがとうございます！感想とても嬉しいです(*^^*)感謝の気持ちは更新でお返しできたらと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年7月10日 0時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千夏 | 作成日時：2019年7月8日 11時
