11.異変 ページ12
Aside
次の日になったら、もう頭痛はほとんどなくなってた。
それでも本調子ではなかったから、登校が少し遅いのがありがたかった。
無事にその日のテストを終えて、残りの2日のテストも乗り切ったテスト最終日。
今日から部活が再開する。
午前でテストが終わったからって、家に帰るのも嫌だから、いつも通り誰もいなくなった教室でノートを広げた。
…ガチャ
誰だろう。この時間に教室に来る人はめったにいない。
忘れ物でも取りに来たのかな。
そんなことを頭で考えていたら、目の前に人が立っていた。
ただ立っているだけじゃない。
私を睨んでいる。
何か悪いことをしただろうか。
必死に頭をフル回転させるけど、何も思い当たらない。
立っているこの人は同じクラスの花田さん。
多分だけど、喋ったこともないし、目すら合わせたこともないと思う。
花田「あなたさ、何様のつもり？」
A「え…」
ほぼ初会話がこれ…？
一瞬思考が止まって、何が何だかわからなかった。
花田「櫻井くんと付き合ってんの？」
あぁ一瞬で察した。
いつか言われるだろうな、とは思ってた。
翔はモテる。
きっと翔を好きな人は何人もいるだろう。
だから、こんなこと言われると予想してなかったわけじゃなかった。
けど、なんで。
学校内ではクラスメイトとして接してきた。
幼なじみとはバレてないはず。
だから、
A「付き合ってないよ。櫻井くんはただのクラスメイトだよ。」
花田「じゃあ何？ただのクラスメイトにおぶって帰ってもらったって言うわけ？」
見られてたのか。
あの場面を見られたら、付き合ってると思われても仕方ない。
どうやって言い訳しよう。
幼なじみだからって言う？
そしたら余計に反感を買うかもしれない。
どうしようどうしよう
花田「黙ってるってことはそういうこと？」
A「……。」
何も言えなかった。
花田「そういうことなら分かった。でも櫻井くんは絶対奪ってみせる。どんな手を使っても。」
A「だから…そういう
"だからそういう関係じゃない"
言いかけた時には花田さんはいなくなっていた。
これからすべきことは大体わかる。
まだ部活を頑張っているであろう翔に、
"今日は先に帰ってるね！"
LINEを一言いれて。
私がこんな弱虫だからいけないんだろうな。
甘えちゃったからバチが当たったんだろうな。
久しぶりに1人で帰った家の温度は、いつも以上に低く感じた。
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千夏(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります！これからも更新頑張ります(*^^*) (2019年7月12日 18時) (
レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» いえいえ！ 本日も更新ありがとうございます！ 毎日楽しみにしてます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - ayaさん» すみません、すっかり忘れていました…(^_^; わざわざ教えていただき本当にありがとうございます！ (2019年7月10日 7時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» コメントありがとうございます！ はい！応援してます！ ちなみに、返信するときはレスっていうのを使うといいですよ！(知ってたらごめんなさい) (2019年7月10日 7時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - コメントありがとうございます！感想とても嬉しいです(*^^*)感謝の気持ちは更新でお返しできたらと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年7月10日 0時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千夏 | 作成日時：2019年7月8日 11時
