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「はぁ…」
これで何度目のため息?
こんな負のオーラ全開の客がいるせいか誰もカウンターには座ってこない。
「マスター、おかわりもらえますか?」
「…そろそろやめといた方がいいですよ。」
マスターも困り顔でお酒を作ってくれる。
用事をドタキャンされた。
こんなことはしょっちゅうあるけど今日はなんかモヤモヤがなくならない。
「ごめんねマスター。ありがと。」
何かあったなんて誰が見てもわかることなのにマスターは何も聞いてこない。
この距離感が心地いいからいつの間にかこのバーに足を運ぶようになった。
カランッ
「神山くんお久しぶりです!」
仕事帰りのサラリーマンらしき人が入ってきた。
しかも座った場所はまさかのカウンター。
全然いいんだけど。
「あー疲れたー」
いや、声大きすぎん?
んーって伸びしてビールを注文してる。
新しい客人に少し意識が奪われつつも感傷に浸ってる私。
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作者名:いーすとぼーい。 | 作成日時:2016年11月20日 0時