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朝早くに神宮寺さんからの電話で目が覚め、話があるから平野さんの家に来いと言う
わざわざスケジュール前に呼び出すなんて何事
平野さんの家に着いて、出てきたのは神宮寺さんで
リビングには目がパンパンに晴れた岸さんとクマの酷い平野さん
「もしかして昨日の話、夜通し話してたんですか？」
「うん。その事なんだけど、俺たち事務所辞めることにした」
「半年後ぐらいにちょうど契約更新日来るでしょ？もう終わりにしようかなって」
「5月22日、いや、でも、そんな急に」
「できるでしょうちの事務所ならいっつもあっさり人を切り捨てるじゃん
滝沢さんも辞めるって聞いたし」
「もうジャニーさん慕う人はやめていくしかないんだよ」
2人の話を唇噛み締めて悔しそうに聞いてる岸さん
「岸さんは納得してないんじゃないですか？」
「あ、うん。
あ、いや」
歯切れの悪い返事。
この年上3人が決めたことに、年下2人がどれだけ反対するかなんて想像するまでもない。
しかもファンの子たちは、、
良くも悪くもその日社長が出勤されてた日で、
3人で社長室へ向かい、
結果として2人に報告した。
そりゃ2人は、最初信じられない、冗談でしょなんて言いながら
嘘でも笑わない3人に対してこれは本気なんだと悟り
2人の顔色は悪くなり、
高橋さんは、泣きじゃくって過呼吸起こしてしまった。
ただただ、永瀬さんは高橋さんの背中を摩って
心ここに在らずだった。
それからは、2人が良くも悪くも受け入れられないままにことが進んでいき、
ファンクラブ動画の撮影。
正直な話なんて、話せないから、
グループの方向性の違い。
実際は、事務所との方向性の違いなんだけどね。
その動画を出した時には、そりゃそうだの大炎上
さすがに私も止めたかった。
でもよく良く考えれば、
一般人だとしたら、いい大人が会社を辞める。ただそれだけの事。
だけど、その仕事の元になっているのがファンというなんとも言えない特殊なお仕事。
自分の中で葛藤していたら何も言えずに日々がすぎてしまった。
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作者名：みん | 作成日時：2023年11月9日 23時
