男どもと成長するシェアハウス (ページ24)

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｢なぁ？聞いてる？｣

｢はっ？え？ごめん？なんて？｣

｢だから、Aちゃんなんで四年なのに共通科目とってるの？って話｣

｢謙杜くん。そんなこいつもしかして馬鹿なんちゃう？単位落としてるんやろきっとみたいな目でお姉さんを見てくれては困るよ。

お姉さんね、留学してたの、だから単位がギリギリなのだから共通科目で単位稼ごう作戦なの。｣

｢似合わないな、お姉さんキャラ。最初小さすぎて同い年か年下に見えたし

しかも共通科目で単位稼ごうとしてるとかかっこよくもないし｣

みっちー話すようになったのはいいけど意外と毒舌というか正直なのよね、

｢道枝駿佑くん。キャラじゃないの、あなたの年上なのイコールオネーサンなの。

まあ、身長差は30センチくらいのある気がするけど｣

私が自分でもわかるくらい標準語気持ちの悪い話し方してるからなんなんこいつって顔してるみっちー

｢まあええやん、Aがこの授業にいるってことはサボっても試験大丈夫って訳よ｣

｢新3年生の恭平くんよ。

授業にはちゃんと出な、家で寝るくらいなら授業で寝た方が自分のためになる｣

｢授業来るなら起きとけよ｣って流星くんの鋭いツッコミってか普通のことか

そんなどうでもいい話してたら、周りの視線も気にならなくなった気がする。

教授が来て授業が始まればあっという間で、というかあっという間に寝てて

目が覚めた時には授業の終わる30分前で適当にレスポンスシート書いて

慣れるとこんなもんよ大学生活。

｢はい、じゃあ来週｣っていう教授の言葉で前の席に座ってた謙杜が勢いよく振り返って

｢お昼どうする？｣

まあ住む家が一緒ってことはみんな弁当なんて持ってきてないのは分かることであって、

｢学食行くんじゃないの？｣

あー言ってしまった。何も考えずに言ってしまった。自分で自分の首絞めたわ。

学食＝このままこの4人と移動してからの一緒に食べるパターンよ

もう諦めるしかない。そば食べよう。