【ドッキリされたら】【夢主ちゃんがされる側】◯ ページ16
A side
ソファーに真昼と座りながら私はゲーム。
真昼はスマホ見てる。
誰かとメールしてるみたいだが、今はあんまり気にしない。
少しすると、真昼はトイレに行ったようだ。
ちょうどクエストが終わったので少し休憩して英気を養おうとすると、受信音がした。
私のではないから、真昼のっぽい。
私は許可なく人のスマホを見る人ではないので放っておく。
…が。
さすがに連続でくるとさ?
音切りたくなりますよね?ね?
音だけ切ろうとして、真昼のスマホを持つ。
ふと、画面が目に入った。
…ん?
理香昨日楽しかったよ♪
理香またシたいなぁっ♪
…えっ、ちょ、待っ……誰!?
何で教科の名前の誤字なの!?
親御さん名前思いつかなかったのか!?
いやいやいやいや、待て待て待て。
そこじゃないよ、論点。うん。
黙っていてもメッセージは送られてくる。
えっと…これ私知ってる。
猫又…じゃなくて二股だ、これ。
ちょうど真昼が戻ってきたので聞こうか。
「…ごめん、メッセージの音うるさくて切ろうとしたら見えちゃった。
見ないフリしとくから返す」
はい、と真昼に渡そうとする。
…いや、待て待て。私がしたいのこうじゃない。
問い詰めたいんだろ。なんでって聞きてえんだろ私!
「…真昼、やっぱもう私のこと嫌いか?」
真昼に渡そうとする手を上げて、そう聞く。
真昼は、俯きがちに答えた。
「…っ、そんなわけないだろ…」
「じゃあこの人誰だよ」
「と、友達…」
「友達とするのか?…別れるか」
真昼は、顔を上げて、こっちを見た。
…何で泣きそうな顔してんだよ。
泣きてえのはこっちだよ。
「…私が重荷になってんだろ。
いいよ、別れよう。
…嫌いだ」
こう言えば、真昼は罪悪感なく別れられるだろう。
罪悪感、ってのは重い。
その時の喜びとは違って、その時の罪悪感は一生どこかに絡みつく。
「…A」
静かに、私の名前を呼んだ。
なんとなく、顔を下に向けた。
真昼の顔を何故か見れなかった。
「…っ、ごめん。その…それ、嘘だ」
「……いや、嘘ってなんだよ」
「えっと…説明しにくいんだけど…」
…どうやら、ドッキリらしい。
最近冷たい気がする、と思い始めた時に琴葉に言われてやってみたらしい。
…女子か。というか演技うまかったな。
end...
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年3月31日 18時