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雅紀side

検査当日

今日も朝ごはんを食べなかった翔ちゃん。
これで丸1日食べてないことになる

医「失礼します。これから検査ですが準備は大丈夫ですか？」

検査を担当してくれる先生が来たけど翔ちゃんはベッドから起き上がろうとしない。というよりかは、だるくて起き上がるのが辛いように見える。

翔「グラグラする…」

医「貧血かな？ちょっと失礼」

翔ちゃんが、か細い声で発した言葉を聞き逃さなかった先生。断りを入れて瞼をめくった

医「あー真っ白、貧血だね。歩くの辛そうだから車椅子取ってくるね」

先生が取ってきてくれた車椅子に翔ちゃんを乗せて、検査室まで移動する。

医「じゃあまず聴診から。」

椅子に座っている翔ちゃんの後ろに立って服を捲る。

先生があまりにも真剣な顔で聞いているから、なんだか不安になってしまう。

翔ちゃんはというと、意外にもリラックスしてじっとしてくれているから安心

医「では次背中側で」

くるりと椅子が周り翔ちゃんと目が合う

大丈夫だよって頷いてあげるとニコッとしてくれた

医「はい、じゃあ次は採血ね」

先生が準備しているのを待っている間、だんだんと翔ちゃんの顔が強ばってきた

雅「大丈夫だよすぐ終わるから」

翔「痛いかなあ…」

雅「ちょっとチクってするだけ」

注射にビビっている彼を励ます