ラ ヴ !

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菊池｢食う?｣



あ｢食べる!!｣


風磨にステーキを1口、いわゆる あーん で貰う



ジューシーなお肉の香りが口の中に広がった


あ｢美味しい..!!｣


風磨は くれ と言わんばかりに口を開ける



私も貰いっぱなしじゃいけないと思い、ピザを更に細長く切り


慎重に口の中に入れた


菊池｢旨いなコレも｣



うんうんと笑顔で頷きながらそういう



あ｢でしょ〜! ｣



菊池｢トマトとバジルのハーモニー最高だな あと、このチーズクセがなくてうまいわ｣


素晴らしい食レポをした風磨は飲み物が無いことに気づき、立ち上がる


菊池｢お前、何飲む?｣


どうやら私の飲み物も取ってくれるみたい


ここはお言葉に甘えて、オレンジジュースと答えた


今日から始まった高校生活


何故かほぼ男子校の高校で生徒会役員を務めることになったり


なかなか濃い1日だったことを振り返り



一つだけ大きなため息をついた



菊池｢はい、そう言えばAってどうしてこの高校に来たわけ?｣



オレンジジュースを注いだコップを私の目の前に置いた風磨は自分のメロンソーダを口にしながらそう聞く


あ｢ん〜家が近いから? 笑｣


確かに家が近いのは一番の理由


菊池｢ふ〜ん でも何でこんな男ばっかの学校に?｣



それね、知ってたら入学しませんよ菊池さん?笑

あ｢それはね、知らなかったの!

共学って書いてあるから入学したのよ? そしたら何この仕打ち!｣


確かにパンフレットにはデカデカと『共学』と書かれていた

菊池｢まじ? 確に生徒会の事とかSランクとか知らないからそれ知らないのも無理ないわな 笑｣



ははは と笑う風磨


私にとっては笑い事ではありません


あ｢も〜こんな漫画的な展開ある?｣


菊池｢まぁまぁ 笑 うちの学校ガチで女子いないし、モテるじゃん｣


逆ハーレムな なんて笑いながらメロンソーダを飲み干す


あ｢だね.. ポジティブにいかなきゃね〜｣


菊池｢さ、食べ終わったし出るか｣


あ｢うん｣


伝票を持って風磨が先陣を切る


あ｢私の分いくら?｣



ここは割り勘を切り出してお財布を鞄から出す


店員｢お会計はご一緒ですか?｣


さっき私達のことを噂していた店員がレジを担当


菊池｢はい、一緒で｣

あ｢ちょ、割り勘しないの?｣



風磨は２千円を取り出し店員に渡す


菊池｢男に恥じ欠かすなよ ばーか 笑｣



と、イケメンなセリフを最後にファミレスを出た







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