ラ ヴ !

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山田｢なあ、今更だけどなんであいつら連れてきたわけ?｣




キャラメルを味わい終わった先輩は真剣な面持ちでそう言う


あ｢あいつらって風磨達ですか?

不安だから付いてきてもらったんです｣



不服そうな先輩と向かい合う体勢になる


山田｢別に付いてくるのは良いけど、なんで入部しちゃうんだよ....｣



イライラした顔で部長の机に置いてある彼らの入部届けを睨む


何が不満なのか、不思議に思い聞いてみる


あ｢どうしてそんなに嫌なんです?

仲良いって聞きましたよ??｣



中高と同じだったって聞いたし、仲悪い話は聞かなかった。



山田｢別に嫌じゃないけどさ...A1人でこればいいじゃん

でも、Aの付き添いならなんで風磨は今日来てるわけ?｣



あ｢あ.....ただスイーツが好きなだけなんじゃ無いですか? 笑｣


納得いってない様子の先輩だけど、ふ〜ん とだけ言い残し知念先輩の元へ歩いていった




それからすぐ風磨がマカロンを食べながら私の隣に来た


マカロンの甘酸っぱい香りが漂ってきた


菊池｢何て顔してんだよ?｣


口にマカロンが入っているからか、控えめに ふふふ と笑う風磨




あ｢へ?｣


菊池｢なんか眉間にしわ寄せてたけど、何言われたんだよ｣



さっき山田先輩と話していたのを見ていたらしく


会話の内容を聞き出そうとする


あ｢別に? これから部活でもよろしくな。って話!!

ねえ、それ美味しい?｣



今はそんな事よりマカロンのお味が気になる私は


風磨の持つピンクの可愛いマカロンを見つめる



菊池｢あ、食う?｣


うんうん と激しく頷くと風磨の右手から私の口の中に突っ込まれたマカロン


サクッと噛むと中はしっとりしててすごく美味しい


菊池｢ま、俺の食いかけだけど〜｣


あ｢え?!｣


まさかの言葉に口の中のものが出てきそうになった


菊池｢何、ちょっとかじってあったの気付かなかったの?

よく見ないからぁ〜〜〜｣


何やらうざい口調で私の頭をポンポンしてくる



あ｢この意地悪!! 風磨の“ま”は絶対悪魔の魔でしょ!!｣


最近風磨は私へのイタズラがひどくてずっと思ってたことを言ってやった



菊池｢は?! なんだとこのチビ!!｣


身長が高いのを利用し、上から目線で迫ってくる風磨


山田｢や〜め〜とけ｣


そこに山田先輩が現れて私達の間に割って入ってくれた







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