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｢どこ行ったんだよ。｣
有岡がブツブツ言いながら岡本と歩いているとさっきいた焼肉屋の近くにあった夜間託児所の前で魂が抜けたように立っていた。
｢いのちゃん。｣
有岡が声をかけると伊野尾は託児所から目を逸らし家に向かって歩いて行った。
｢いのちゃん本当は傷付いてたんだね。｣
岡本が有岡にそう言うと有岡は
｢待っていのちゃん｣
と伊野尾元まで走って並んで歩いた。
岡本はちょっと後ろを付いて歩いた。
家に着くと伊野尾はソファーに座りながら急に泣き出し
｢もうヤダよ。｣
と言い出した。
｢いのちゃん。｣
有岡は伊野尾の隣に座り背中をなでた。
｢子供見ると辛い。オレだって本当なら2歳半の子供が居て、薮だって元気に俺の隣に居るはずだった。｣
｢そうだね。｣
｢知ってる。光はオレが歩道橋から落ちた時オレの背中を押した人を見たってこと。｣
伊野尾の言葉にキッチンにいた山田が
｢何でそう思うの？｣
と聞いた。
｢痛くて苦しい中気づいてた。光がすぐにオレの傍に駆け寄って来ないこと。｣
｢なら光くんにそのこと伝えて話させたらいいじゃん。｣
｢大ちゃんは分かってない。光は臆病でいつも何するにも自身ないんだよ。そんな光に思い出させるようなことしたくない。｣
伊野尾の優しさに岡本が
｢そんなことしたって何もならないじゃん。犯人は3年近く平然と暮らしてるんだよ。｣
と珍しく怒った。
｢それでも……光を苦しめるよりずっといい。犯人はもしかしたらオレだけを狙ってたかもしれない。｣
｢でもいのちゃん無差別だったら？｣
岡本はさらに質問した。
｢それなら聞くよ。他に被害者出ちゃうから。でもその確証はないよ。なら確証がある光の心を守って挙げなきゃ。｣
伊野尾のあまりの優しさにそれ以上岡本はなにも言わなかった。
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Layla(プロフ) - 更新楽しみにしています！いのちゃん＞_＜がんばれ！ (2016年4月17日 2時) (
レス) id: 801c5de6c5 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！早く伊野尾ちゃんに妊娠&出産してほしいです(笑)伊野尾ちゃんがんばれ！他のみんなもがんばれ！ (2016年2月16日 13時) (レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有山 | 作成日時：2015年12月26日 1時
