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伊野尾は退院したが時折襲う頭痛にあまり元気がいい感じではなかった。
相変わらず八乙女は部屋から1歩も出て来なかった。
年が明け1月1日。
全員揃わないリビングでの年明けになった。
「山ちゃんと大ちゃんって実家に帰らないの?」
中島がそう聞くと山田は当たり前とばかりに
「ひきこもりと頭痛が酷い人残して行けるワケないじゃん。」
と行った。
「なんか寂しいね。」
有岡はリビングに居る人数に寂しさを感じた。
「雄也は千鶴ちゃんの実家だっけ?ヒカは部屋だし、宏ちゃんは病院。」
知念も寂しそうに言った。
「なんか食べる?お節は作れないけどその他なら。」
山田は何か作ろうとキッチンに立った。
「涼介。餃子食べたいな。」
知念が山田にリクエストすると山田はすぐに冷蔵庫からひき肉と白菜を出した。
「山ちゃん準備いいね。」
中島は関心した。
「違うんだよ。別に餃子を作るためじゃなくて鍋ができる様に買ってあるだけ。だから餃子の皮ないから調べて作るよ。」
そんな山田に伊野尾が
「じゃあ手伝うよ。」
「できんの?」
「だって小麦粉に水入れてこねるだけでしょ?」
「いのちゃん手伝ってくれなくていいや。」
「何で?」
伊野尾はやる気満々に腕まくりをし手を洗いだした。
それを見た一同は伊野尾が元気だと確信した。
結局伊野尾は山田の足でまといになり全て山田が作った。
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苺love - 面白いです!これからも頑張ってください(^.^) (2015年8月8日 16時) (レス) id: 3b8a0ea1f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有山 | 作成日時:2015年7月22日 14時