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｢どうされました。｣
八乙女は正直に言う勇気はなかったが
｢急に落ちたんです階段から。誰かに押されたみたいに落ちて……振り返ったけど誰も居なくて。｣
`
泣きながら話す八乙女の話しは救急隊員には意味がわからなくて。
｢とりあえずすぐ運びます。妊夫さんですよね？｣
｢はい。｣
｢かなり危険な状態です。｣
伊野尾はすぐに救急車で運ばれた。
付き添いで救急車に乗った八乙女が再度電話に耳を傾けると電話越しの相手が山田になっていた。
｢光くん、さっき話してた話しホント？｣
｢うん。｣
｢オレもすぐ行く。いつもの病院に運ばれるんだよね？｣
｢うん。｣
｢圭人この後今年最後の講義あるらしいから。｣
｢…………｣
｢光くん？｣
｢オレが一緒だったのに……｣
｢光くん？｣
そのまま八乙女は電話を切ってしまった。
｢オレ行くわ。｣
｢オレも行く。｣
｢ダメだよ。圭人は大学行かなきゃ留年しちゃうって。｣
｢1回くらい大丈夫。今は大学行ってる場合じゃないよ。｣
山田と岡本はタクシーを捕まえ急いで病院に向かった。
緊迫した状況が彩星にも伝わりグズリはじめた。
病院に着くと2人は産夫人へ向かった。
｢光くん。｣
山田は処置室の前で立っていた八乙女に声をかけた。
八乙女は震えていた。
そんな八乙女の肩を抱いた岡本は
｢何があったかもう1度詳しく教えて？｣
と言った。
だが、八乙女は怯えており何も言えない。
｢光くん。いのちゃんは？｣
山田は伊野尾の状況が気になり聞くがそれも言えなかった。
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苺love - 面白いです！これからも頑張ってください(^.^) (2015年8月8日 16時) (
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作者名：有山 | 作成日時：2015年7月22日 14時
