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それから数日後。
クリスマス当日になったがそんな雰囲気ではない空気が流れていた。
薮は相変わらず生と死を綱渡り状態だった。
｢いのちゃん。｣
陽気に八乙女が伊野尾の元へやって来た。
｢今ヒマ？｣
｢なんで？｣
｢出かけない？｣
｢…………｣
｢まだ薮と面会できないし、今日休みでしょ？｣
｢どこ行くの？｣
｢原宿。｣
｢何しに？｣
｢めんどくさいな。いいから行くよ。｣
八乙女は伊野尾を連れ歩いて原宿へ向かった。
｢さすがクリスマス。いっぱい人いるね。｣
｢光。｣
｢うん？｣
｢一体何するの？買い物？｣
｢毎年オレら何してる？｣
八乙女の質問に伊野尾は一生懸命考えるが答えが出ない。
｢プレゼント回しあってない？｣
｢あぁぁー。やってるね。去年はいろいろあって出来なかったもんね。｣
｢なんかもうみんなプレゼント買ってるみたいなんだよね。オレまだだし、どうせいのちゃんもまだでしょ？｣
｢うん。｣
｢いのちゃんも近間の方がいいでしょ？｣
｢とか言って光が来たかっただけでしょ？｣
｢バレた？｣
｢バレバレ。｣
｢何にしようかな？｣
｢その辺の雑貨屋でマグカップ買うとか？｣
｢それ安っぽくない？オレ前にスピーカーあげてるからね。｣
｢じゃあ、１万円分お菓子買うとか？｣
｢はぁ？｣
｢大人買い。大人買いって高い買い物った感じしない？｣
｢確かに。って、バカ。真面目に考えなよ。｣
｢でも今更何あげる？オレ去年いらないのもらったんだけど。｣
｢知らないよ。｣
｢やっぱ気持ちってことで消耗品のお菓子1万円分はいいと思うけどな。｣
｢じゃあ、いいんじゃない？｣
そんな話しをしていたが結局伊野尾はBluetoothで使えるスピーカーとイヤホンを。
八乙女は携帯型加湿器と頭皮マッサージ機を買った。
｢なんか光らしいプレゼントだね。｣
｢いのちゃんのはいのちゃんらしくないじゃん。｣
｢わかんなかったから、スピーカーはこの間大ちゃんが欲しいって言ってたやつでイヤホンは山田がいつも使ってるイヤホン彩星が耳のゴムの部分取ってなくしたとか言ってたか。｣
｢いのちゃん優しいー。｣
｢でも誰のところ行ってもいいよね。誰が貰っても使えるし。｣
そんなことを話しながら道の反対側のカフェでお昼を食べようという話になり歩道橋を上った。
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苺love - 面白いです！これからも頑張ってください(^.^) (2015年8月8日 16時) (
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作者名：有山 | 作成日時：2015年7月22日 14時
