つなぐ手と手 6 (ページ12)

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翌日から毎日伊野尾は病院に行った。

仕事がある日も時間を見つけ病院へ行った。

そんな日々が1週間近く続いたある日。

｢いのちゃん。一緒に美容室行かない？｣

知念が伊野尾を美容室へ誘った。

｢いいよ。全然乗せて行くよ。表参道だよね。｣

｢うん。でもそうじゃなくて。いのちゃん髪。そろそろセットしないとマネージャーに言われるよ。｣

｢メイクさんに切ってもらうからいいよ。｣

｢いのちゃん。｣

そんなやり取りをしていると山田が洗濯物を持って来ながら

｢いのちゃん。知念の気持ち分かってあげなよ。｣

と言った。

｢いのちゃん。息抜きしなよ。｣

｢息抜きしてるよ。たまにピアノ引いたりしてるし。｣

｢いいから行くよ。｣

知念は伊野尾を運転席に乗せ表参道の美容室まで向かった。

｢予約してた知念です。すみませんが同じメンバーの伊野尾慧の髪も切ってもらえますか？｣

伊野尾は予約をしてなかったが一緒に切ってもらえることに。

｢髪型はどのような髪型がよろしいですか？｣

髪型が決まっていた知念は既に髪を切り始めていた。

｢おまかせで。｣

伊野尾も髪を切り始めた。

1時間後。

綺麗にセットされた2人。

美容室を出ると伊野尾が甘い物が食べたいと近くのケーキ屋へ寄ってケーキを買って帰った。