つなぐ手と手 6 (ページ2)

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｢ただいま。｣

｢おかえり。｣

山田は帰って来るなり

｢光くんは？｣

とちょっと怖い顔で伊野尾に聞いて来た。

｢まだ帰って来てないけど。｣

そのまま山田は部屋へ入って行った。

｢山田なんかあったの？｣

伊野尾は岡本に聞くと岡本は困った顔で

｢黙っててって言われたら……｣
と、困り気味に言った。

｢ふーん。｣

｢なんかごめん。｣

｢えっ？何が？｣

｢黙ってるのが悪い気になっちゃって。Sorry。｣

岡本の真剣な謝り方に伊野尾は

｢ふふふ。｣

と鼻で笑った。

｢おぉー圭人おかえり。｣

｢あのさぁー、大ちゃん？｣

｢うん？｣

岡本は何が言いたげだったが何も言わなかった。

｢なんだ大ちゃん彩星をお風呂に入れてたんだ。｣

部屋から不機嫌な山田が出て来た。

｢おかえり……神木くんとなんかあった？｣

｢何で？｣

｢ほらっ、怒ってる。｣

｢はぁー？別に怒ってないし。いのちゃんありがとう。体調悪いんだから早く寝たら？｣

やっぱり怒ってる山田に伊野尾はビビリながら彩星を山田に託し部屋に戻った。