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山田はクリアファイルから数枚の紙を出しソファー前のテーブルに叩きつけた。
｢これ見ろよ。｣
有岡も伊野尾も八乙女も紙を手に取り見た。
数枚の紙には詞と一番下にメッセージが書いてあった。
有岡が手にした紙には
『これはアルバムに入れて欲しい。そうだな、トラックの中盤に。作曲は光に頼んでね。メインボーカルは知念で。』
伊野尾が手にした紙には
『これはBESTの曲。いのちゃんに作曲して欲しい。そうだ。バンドにしよう。ボーカルは大ちゃん。ギターは�木。キーボードはいのちゃん。ベースは光でね。』
八乙女が手にした紙には
『これはカップリングでもアルバムでも好きに。曲調はかっこいい感じに。山ちゃんと�木をメインボーカルに。この曲に限っては知念の可愛らしさ排除で。』
と書かれていた。
｢薮ちゃんわかってる。自分が永くないこと。だからこうして詞を書き貯めてるんだよ。｣
山田の言葉に3人共何も言えずただ紙を見てることしかできなかった。
｢薮ちゃんが詞を書き貯めてる理由わかる？薮ちゃんにはまだJUMPでやりたい事、見てみたいモノがあるんだよ。｣
そう言うと山田はテーブルに置いてある残りの紙を並べ1枚1枚指を差しながら
｢これには『圭人メインボーカルに』って書いてある。これには『JUMPバンドに歌って欲しい。できればアルバムに入れて』って書いてある…………｣
涙を流し訴えるように話していく。
そして山田は1枚の紙を手にすると
｢『この曲は必ず実現。なぜなら、伊野尾慧を想い書いた伊野尾慧のための曲だから。これ、いのちゃんのソロ曲にして欲しい。』だって。｣
と言い伊野尾に渡した。
｢薮………｣
感情が高ぶった伊野尾。
｢あっ。｣
有岡はびっくりした。
今までメンバーの前で1度も泣かなかった伊野尾の目から頬を真っ直ぐ伝う涙。
そのまま伊野尾はその場に泣き崩れた。
そんな伊野尾を山田は泣きながら抱きしめた。
｢いのちゃん？オレらも助けるから1人で抱えるなよ。｣
伊野尾に優しく言葉をかける八乙女もまた涙を流していた。
黙ったままの有岡も泣いていた。
彩星をソファーに寝かせたまま放ったらかし状態で4人はしばらく泣きながら続けた。
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Yui(プロフ) - ちょっと読みにくいので何行か間を空けた方がいいと思います！ (2015年6月30日 21時) (
レス) id: f4c4f5a564 (このIDを非表示/違反報告)
りんご@080(プロフ) - 一気読みしました。とても面白いです。更新頑張ってください、応援してます！ (2015年6月24日 22時) (レス) id: 023a96bf00 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菜(プロフ) - 楽しみにしてます！頑張ってください！！！ (2015年6月19日 21時) (レス) id: e3707e6b60 (このIDを非表示/違反報告)
苺love - 移行おめでとうございます!これからも頑張ってください(^.^) (2015年5月30日 21時) (レス) id: 3b8a0ea1f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有山 | 作成日時：2015年5月26日 23時
