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｢大ちゃん？｣
山田はまず薮が倒れたことを話した。
その後伊野尾のことを話した。
｢わかった。すぐ帰る。涼介はとりあえず落ち着いて待ってて。｣
｢オレは落ち着いてるよ。大ちゃんこそ落ち着いて気をつけて帰って来なよ。｣
山田は有岡に注意をし電話を切った。
｢何か食べよっかな？｣
山田は冷凍庫を開けとりあえずカップのアイスを食べながら有岡の帰りを待った。
｢彩星暑いね。汗凄いから服着替えようね。｣
彩星を着替えさせていると有岡が帰ってきた。
｢おかえり。｣
有岡と一緒に八乙女もやってきた。
｢光くん。｣
｢彩星見ててあげるから2人でいのちゃんの所行ってあげて。｣
山田と有岡は伊野尾の部屋へ向かった。
山田が伊野尾の部屋をノックし
｢いのちゃん？｣
と声をかけた。
｢何？｣
｢オレも大ちゃんもいのちゃんのこと気になっちゃって。｣
｢入りなよ。｣
伊野尾に言われ山田はドアを開け中へ入った。
伊野尾はベッドに座りながら扇風機の風に当たっていた。
｢余命の他に先生に何か言われた？｣
有岡が率直に聞いた。
｢余命半年ってわかる？今日の治療で妊娠しても間に合わないんだよ？薮は死ぬしかないんだ。｣
そんなネガティブな伊野尾に山田は
｢じゃあ薮ちゃん見捨てたらいい。病院に薮ちゃんの凍結精子あるんでしょ？オレが薮ちゃんの子妊娠するよ。｣
と怒って言った。
｢涼介何言ってんの？｣
｢薮ちゃん助けるためだから。｣
｢山田さぁ、何勝手なこと言ってんの？｣
｢じゃあ薮ちゃん死んでもいいの？｣
｢そんなこと言ってないじゃん。ただ……間に合わないって……｣
｢オレは薮ちゃんの生命力信じるから。｣
山田は部屋を飛びだしダイニングテーブルに座った。
｢山田？｣
｢光くんごめん。｣
｢いやっ、別に謝らなくても。｣
｢オレもいのちゃんの気持ちわかる。病院での薮ちゃん見た時もう無理だって思ったから。｣
｢話し全部聞こえちゃったから言うけど、いのちゃんも辛いのにあんな言い方しなくても……｣
｢…………｣
｢涼介？｣
｢大ちゃんはどう思う？｣
｢どうって？｣
｢薮ちゃん本当に半年しかもたないのかなぁ？｣
｢先生が言うんだから間違え……｣
｢そうやってみんな諦めるんだ。｣
苛立っている山田は伊野尾もリビングへ呼びリビングにある引き出しから1つのクリアファイルを出した。
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Yui(プロフ) - ちょっと読みにくいので何行か間を空けた方がいいと思います！ (2015年6月30日 21時) (
レス) id: f4c4f5a564 (このIDを非表示/違反報告)
りんご@080(プロフ) - 一気読みしました。とても面白いです。更新頑張ってください、応援してます！ (2015年6月24日 22時) (レス) id: 023a96bf00 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菜(プロフ) - 楽しみにしてます！頑張ってください！！！ (2015年6月19日 21時) (レス) id: e3707e6b60 (このIDを非表示/違反報告)
苺love - 移行おめでとうございます!これからも頑張ってください(^.^) (2015年5月30日 21時) (レス) id: 3b8a0ea1f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有山 | 作成日時：2015年5月26日 23時
