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伊野尾は事前に社長と約束をしていた。
｢どうした？かしこまって。｣
｢あのぉー……｣
｢知念と一緒って？｣
｢ほらっ、いのちゃん。｣
｢報告します。にっ、妊娠しました。｣
｢おめでとう。でっ、今どれぐらい？｣
｢4週です。｣
｢ダメだよ。せめて山田みたいに3ヶ月まで隠さなきゃ。｣
なぜか社長から説教をされた伊野尾。
｢とりあえず安定期まで発表は控えるように。｣
｢はい。｣
報告が終わると社長は忙しいと言って出かけて行った。
｢いのちゃん…………｣
｢帰ろっか。｣
伊野尾は何もなかったかのように平然としながら知念と帰った。
家に着くと誰も居らず、部屋で薮が寝て居た。
｢いのちゃん。なんか飲む？｣
｢ありがとう。お茶でいいかな？｣
知念は冷蔵庫に入ってた500のペットボトルの緑茶を渡した。
｢暑いね。｣
｢知念はホント暑がりだね。｣
｢いのちゃん暑くないの？｣
｢丁度いいよ。｣
｢気にしてるなら気にしない方がいいよ。｣
｢何が？｣
｢さっきの社長の言葉。いのちゃんなりに考えての報告だもんね。｣
｢別に何も考えてないよ。ただ、妊娠したから報告しなきゃって。｣
｢やっぱいつものいのちゃんだね。｣
｢？｣
｢それにしても涼介どこ行ったんだろうね？｣
2人でみんなの帰りを待ってると薮がフラフラっとキッチンに飲み物を取りにやって来た。
｢呼んだら持って行ってあげたのに。｣
伊野尾は薮を心配した。
｢大丈夫。極力自分の事は自分でしないと。｣
｢でも身体辛いよね。｣
｢大丈夫。｣
そう行って薮はまた部屋へ戻って行った。
｢宏ちゃんきっと妊娠したいのちゃんの体を心配してるんだよ。｣
知念がそう言うと伊野尾は嬉しそうに笑をこぼしまたソファーへ座った。
｢なんか久しぶりにいのちゃんの笑顔見たかも。｣
｢えぇー。そんなことないでしょ？｣
｢やっぱいのちゃんは笑顔の方がいいよ。｣
知念に言われたことが嬉しかった伊野尾は知念に抱きつき
｢ありがとう。知念。｣
とお礼を言った。
｢ただいま……はっ？何してんの？｣
｢涼介……イヤっ、これは……｣
｢別に変なこと思ってないよ。だって天地がひっくり返ってもいのちゃんが他の人を好きになるはずないもん。｣
｢酷いなー。オレだって薮以外の人好きになれるもん。｣
｢それ薮ちゃんが聞いたら怒るよ。｣
｢だって山田がぁ。｣
久々に笑いが広がったリビング。
伊野尾は幸せな気持ちになった。
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Yui(プロフ) - ちょっと読みにくいので何行か間を空けた方がいいと思います！ (2015年6月30日 21時) (
レス) id: f4c4f5a564 (このIDを非表示/違反報告)
りんご@080(プロフ) - 一気読みしました。とても面白いです。更新頑張ってください、応援してます！ (2015年6月24日 22時) (レス) id: 023a96bf00 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菜(プロフ) - 楽しみにしてます！頑張ってください！！！ (2015年6月19日 21時) (レス) id: e3707e6b60 (このIDを非表示/違反報告)
苺love - 移行おめでとうございます!これからも頑張ってください(^.^) (2015年5月30日 21時) (レス) id: 3b8a0ea1f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有山 | 作成日時：2015年5月26日 23時
