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｢生まれた……。｣
山田は涙を流しながら足の間から渡せれた赤ちゃんを抱いた。
｢涼介お疲れ様。｣
有岡も泣いていた。
｢やっと逢えたね。｣
山田の感動はピークを達していた。
一同みんな祝福をしていた時だった。
玄関のドアがドンドン叩かれた。
｢誰？｣
薮と伊野尾は暗闇の中玄関まで行き薮が
｢どちら様ですか？｣
と聞いた。
｢私。涼介のお母さんだけど。｣
伊野尾はすぐにカギを開けた。
｢赤ちゃんの泣き声が聞こえたけど生まれたの？｣
｢はい。たった今。｣
山田母は急いでリビングキッチンに走った。
｢母ちゃん。｣
｢何で早く連絡してくれなかったの？｣
｢連絡する余裕なかった。安産過ぎた。｣
嬉しそうに話す山田に山田母は
｢おめでとう。｣
と言葉をかけた。
それからすぐに臍帯が切られ赤ちゃんはタオルに包まれ山田の腕に戻された。
しばらくそのまま赤ちゃんを抱いた後木下は赤ちゃんを受け取るとソファーに寝かせ山田胸に吸引器を当て初乳をムリヤリ採取し哺乳瓶へ入れた。
｢30分くらいしたらこの中に粉ミルクを作って飲ませてあげてね。｣
そして、処置をして帰って行った。
｢涼介疲れたでしょ？寝なよ。｣
有岡が山田に優しく声をかけると山田は
｢みんなも寝て。今……2時30分だし。｣
と携帯の時計を見ながら言った。
｢やばっ、オレ朝イチでヒルナンデスのロケだ。｣
八乙女は足早に帰って行った。
他のみんなも帰って行き中島だけが残った。
｢泊まっていっていい？｣
中島がそう聞くと伊野尾は黙って以前中島が数日泊まってた時に使った毛布を持ってきた。
｢ありがとう。じゃあまたソファー借りるね。｣
有岡は赤ちゃんを抱き、薮は山田を抱えベッドまで連れて行った。
｢薮ちゃんありがとう。｣
｢石油ストーブとランプこの部屋に持って来ておくね。それから……ベビーベッド買いなよ。ベビーカーもね。｣
薮はそう言ってからストーブとランプを運び入れ部屋を出て行った。
｢そんなことすっかりだったね。涼介、ベビーベッドどうする？赤ちゃんの服も少ないし、この哺乳瓶だって木下さんが持って来たのだし。｣
｢何にも考えてなかったね。“無事生まれれば”以外何も考えてなかった。｣
｢うん。それに薮ちゃんのことやいのちゃんのこともあったしね。｣
山田は有岡に全て任せベビーグッズを買って来る様に言った。
そして赤ちゃんにミルクをあげ、山田と有岡は寝た。
意外にも赤ちゃんは泣かなかった。
まるで人形の様に大人しく寝てた。
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Yui(プロフ) - ちょっと読みにくいので何行か間を空けた方がいいと思います！ (2015年6月30日 21時) (
レス) id: f4c4f5a564 (このIDを非表示/違反報告)
りんご@080(プロフ) - 一気読みしました。とても面白いです。更新頑張ってください、応援してます！ (2015年6月24日 22時) (レス) id: 023a96bf00 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菜(プロフ) - 楽しみにしてます！頑張ってください！！！ (2015年6月19日 21時) (レス) id: e3707e6b60 (このIDを非表示/違反報告)
苺love - 移行おめでとうございます!これからも頑張ってください(^.^) (2015年5月30日 21時) (レス) id: 3b8a0ea1f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有山 | 作成日時：2015年5月26日 23時
