つなぐ手と手 3 (ページ28)

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｢涼介は何願ったの？｣
｢元気に赤ちゃんが生まれますように｣
｢オレも。後、涼介との仲現状維持。｣
｢はぁ？何現状維持って。｣
｢だって、今ラブラブだし、だからって仲悪くなりません様にってお願い変じゃん？｣
｢でも、現状維持ってお願いも変じゃん。｣
｢そっかなぁ？｣
涼介は笑いながら有岡の手を握った。
そのままおみくじを引きに向かった。
｢微妙。吉だって。涼介は？｣
｢……最悪。凶だよ。｣
｢マジ？｣
｢仕事運。急激に仕事が暇になる可能大。｣
｢それ、当たってるじゃん。だって産休に入ったら仕事できないワケだし。｣
｢でも、凶じゃん？ヤバくね？｣
おみくじの結果が気にいらない山田だが、有岡に気にしない様に言われながらお昼を食べるため近くのカフェまで歩いた。
注文を済ませると有岡が薮と伊野尾のことを心配し始めた。
｢朝いのちゃんに会ったよ。キッチンでグラス洗ってた。薮ちゃん熱出ちゃったんだって。｣
｢大丈夫なの？｣
｢5日から病院再開だから連れて行くって。｣
｢いのちゃんは？｣
｢ホルモンバランスが崩れてるみたいで、だるかったりイライラしたりしてるみたい。｣
｢2人とも大変なんだ。｣
そして注文した料理が届くと話題は出産の話しへ。
｢いつから産休取る？｣
｢24日。｣
｢そんなギリで平気？｣
｢大丈夫じゃん？｣
｢涼介が良いなら良いけど。｣
｢っでさぁ。オレ、薮ちゃんに立ち会わせてあげたいんだよね？｣
｢でも今の病院立ち会い出来ないよね？｣
｢家で産むなら？｣
｢そうだね。…………えっ？それ本気？｣
｢みんなで立ち会ってよ。オレさぁ、最近怖いんだよね。痛みがどれくらいだとか、何時間かかるとか。｣
｢涼介………大丈夫だよ。みんなついててやるから。｣
｢じゃあ、自宅出産良いの？｣
｢良いよ。｣
自宅出産をする事がを決めると早速病院が再開した4日に産夫人科で自宅出産の希望を話した。
すると当院では自宅出産も取り扱ってると言われあっさりOKが貰えた。