つなぐ手と手 3 (ページ26)

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夜。
TOKIO×嵐を見ながら食事をした。
｢涼介くん。いつ産休に入るんだい？｣
有岡父から聞かれると
｢2月16日が予定日なので1月の下旬には。｣
｢まだ決めてないの？｣
有岡母が突っ込んで聞いてきた。
｢はい。｣
｢大丈夫だよ。ムリさせない様にするから。｣
｢相手が大貴だから心配してるのよ。大貴は不器用だらあれもこれもって気を配れないでしょう？｣
｢大丈夫です。お義父さんやお義母さん、大ちゃんにも心配かけません。何かあったらちゃんと言いますので。｣
山田はそう約束した。
有岡家に2日間滞在し3日にマンションへ帰った。
｢ただいま。｣
有岡が真先に玄関を開けると薄暗い室内。
｢実家にでも帰ったのかな？｣
有岡はあまり心配もせずリビングのカーテンを開けた。
｢なワケないじゃん。薮ちゃんもいのちゃんも反対押し切って結婚してるんだからね。｣
山田は少し心配をしていた。
部屋に荷物を置くと山田は洗濯を始めた。
｢大ちゃん。｣
｢どうしたの？｣
｢薮ちゃんもいのちゃんも居るんじゃない？｣
｢何で？｣
｢洗濯機回ってる。｣
有岡は玄関に行き下駄箱を開けた。
｢涼介ー。2人がいつも履いてる靴あるよ。｣
山田は薮と伊野尾の部屋を覗いた。
そこにはぐったり寝る2人の姿があった。
山田はそっと有岡を呼んだ。
｢見て。｣
｢……薮ちゃんも具合悪いのかな？｣
｢そっとしておこう。｣
山田はそっとドアを閉めると洗濯をやめ、回っている洗濯機が止まると洗濯物を干して有岡と2人部屋へ行った。
｢オレたち大ちゃんの実家行かない方が良かったね。｣
｢そうだね。きっといのちゃんの代わりに薮ちゃんが……ムリしちゃったんだね。｣
山田も有岡も何故か反省していた。
この日は薮も伊野尾も起きて来ることがなければ起こすこともなかった。