つなぐ手と手 3 (ページ24)

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1月1日のお昼頃山田と有岡は有岡の実家へ向かった。
｢いらっしゃい。｣
｢明けましておめでとうございます。ご無沙汰してます。その節はご迷惑を。｣
｢涼介何堅くなってんの？｣
｢大貴。あんたは反省しなさすぎ。｣
｢ごめんごめん。でも今はラブラブだから。｣
リビングに行き有岡母と有岡父と4人でおせち料理を食べた。
｢兄ちゃんは？｣
｢今年も帰って来ないんじゃないかしら？｣
｢そーだな。大貴と違ってあいつは大阪だからな。簡単に帰れないんだろ。｣
仲良く話してると薮から山田宛にLINEが来た。
『いのちゃん辛そうなんだけど楽になる方法ない？』
山田はすぐに
『寝てるしかないよ。』
と送った。
｢いのちゃんから？｣
｢ううん。薮ちゃんから。いのちゃん辛そうなんだって。｣
｢伊野尾くんって薮くんと子作りしてるんだって？｣
｢そうだよ。母ちゃんドーム来たんでしょ？｣
｢うん。ほらっ。お母さん光一くんを見に行った訳だからねぇー。｣
｢オレたちの話し聞いてなかったの？｣
｢聞いてたけど忘れちゃったわよ。｣
そんな有岡母の話しに山田は
｢大ちゃんそっくり。｣
と笑った。
｢涼介くんもそう思うかね。オレも大貴の天然は母さん譲りだと常々思ってたんだよ。｣
｢ですよね。お義母さんがこんな人だなんて知らなかった。｣
｢母ちゃんの方が天然だよ。｣
｢ってかあんたたち泊まるの？｣
｢はい。休み1週間貰えたので。｣
｢じゃあ、後で大貴の部屋に布団入れておくわね。｣
｢ありがとうございます。｣
｢ありがとう母ちゃん。｣
お昼を済ませると有岡の部屋に向かった2人。