つなぐ手と手 3 (ページ12)

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｢辛かった。離婚したこと後悔してた。無駄に明るくして大ちゃんのこと考えないようにしてた。｣
｢オレも辛かった。オレだって後悔したよ。｣
そんな山田と有岡を見てみんな笑顔になった。
｢意味不明のお騒がせ同性婚者だなぁ。｣
八乙女が一言言うと中島が涙を拭い
｢全員で食べよう。部屋変えてもらえるか聞いてくるね。｣
こうして山田と有岡の離婚問題はあっさり再婚という形で終わった。
そして12月1日に2人揃って婚姻届を出しに行った。
｢再婚になっちゃったね。｣
｢うん。オレも大ちゃんもバツイチだね。｣
仲良く手を繋ぎ薮の病院へ向かった。
｢薮ちゃん。｣
山田と有岡は仲良く病室へ入った。
｢婚姻届出した？｣
｢何で知ってんの？大ちゃん話した？｣
｢大ちゃんは何も。いのちゃんから全部聞いた。｣
｢もう大変だったんだよ。両両親とも集めて全て話しして。その時大ちゃんお義父さんに殴られるし、後日また集まったらウチの親謝礼金とか言って持って来ちゃうし。｣
｢凄かったんだね。｣
｢でもこうしてまた籍入れられた。今度は涼介の手離さない。｣
｢大ちゃん頼もしくなったね。｣
｢ってか薮ちゃん退院できないの？｣
｢そうだよ。オレも涼介も前みたいに通院治療だと思ってたのに。｣
｢ごめん。前の薬が体に合ってないまま使ってたみたいで今は薬でボロボロになった体の回復のために入院してるんだよ。｣
そう言う薮に山田も有岡も声を揃え
｢そうだったんだ。｣
と答えた。