つなぐ手と手 3 (ページ2)

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｢もぉー裕翔くん勝手に。｣
｢しょうがないじゃん。山ちゃんイライラしてるし。｣
｢とりあえず明日特番のロケで知念と雄也と一緒になるから話すよ。｣
｢大丈夫？話す場設けた方が……｣
｢いいの。大丈夫だよ。｣
中島は飽きれていた。
山田がこんなにもスッキリしてることに。
夜12時。
ベッドで寝てる山田。
床に敷かれた布団で寝るはずの中島は座りながらずっと山田の顔を見ていた。
すると中島の携帯にLINEが届いた。
岡本からだ。
しかも珍しくJUMPのグループでも無ければ7のグループでもなく個人宛てで。
『起きてる？オレ、山ちゃんまだ裕翔の事好きだと思ってる。山ちゃんの気持ち聞きたいけど聞けなくて。ちぃちゃんに話したらちぃちゃんが山ちゃんに聞いちゃいそうじゃん？』
との内容だった。
『もし、山ちゃんがオレの事まだ好きだとして圭人はどうしたいワケ？』
と返した。
『気持ちに素直になってもらいたい。』
『素直って？』
『離婚も考えた方が……』
『離婚？バカ言うなよ。』
『裕翔くんの気持ちは？』
『オレは…………』
『Discussion may get us somewhere.』
『どういう事？』
『話し合えばなんとかなる。オレ、大ちゃんと結婚しても裕翔に悩み相談してる山ちゃんがホント幸せそうで見てるの辛い。』
そんな岡本の送信に既読を付けたまま返信できなかった。
結局中島は寝ずに朝を迎えた。