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運動会が行われる近くの小学校のグラウンドには知念と岡本の姿があった。
｢あれっ？山田さんは？｣
保護者会長が怖い顔で聞いてきた。
ビビリの岡本は何も言えなかったが、人見知りの知念が勇気を出し
｢買出しに行ってます。ほらっ、来賓用のお茶ないんじゃないですか？｣
と言い出した。
実は昨日。
あの騒動の後知念が山田が貰ってきた紙を見て図面にはあるのに役割分担の欄にはない来賓席に注目した。
有岡にお願いし保育園に電話をすると先日行われた役員会の時来賓席の準備を決めるのを忘れていたと言われた。
｢そこに気づいてくれて買出しに行ってくれてるのはありがたいですが、こっちも人手が足りないので。｣
｢だからボクと岡本の働き者が来ました。山田よりはるかに使いものになりますよ。｣
知念がそう言うと岡本と2人作業を始めた。
一方山田はというと、予定通り仕事をしていた。
その間に伊野尾と八乙女で買出しに来ていた。
｢山田収録巻けるの？｣
｢1本しか収録しなくて30分以内で終わらすって言ってたよ。えーっと3時に家で待ち合わせだよね？｣
｢うん。なんかいのちゃんとこうして買い物するの久しぶりだね。いいの？こんなに歩いちゃって。｣
｢大丈夫。｣
｢でも知念はすごいよなぁー。賢い知念ちゃんのために餃子買って行ってあげよっか。｣
｢光知念にホント甘いんだから。｣
｢可愛い賢い子には御褒美あげなきゃかわいそうじゃん？｣
伊野尾と八乙女は買出しを済ませると3時ちょっと前に家に着いた。
｢山田まだ帰ってきてないみたいだね。｣
｢いのちゃん休みなよ。オレお茶入れるよ。｣
｢ありがとう。｣
伊野尾と八乙女はお茶を飲みながら山田の帰りを待った。
すると2階から中島が下りてきた。
｢あれっ、居たんだ。｣
八乙女が聞くと中島は腕を捲った。
すると中島の腕に包帯が巻かれていた。
｢実は今日の撮影で照明が落ちてきて腕切った。｣
そう話す中島を伊野尾も八乙女も心配した。
｢大丈夫だよ。全治2週間だって。それより山ちゃんと待ち合わせしてるんだよね？｣
｢そうだよ。｣
｢山田遅いね。光電話してみなよ。｣
伊野尾に言われ八乙女が電話しようとした時だった。
｢ごめん。｣
山田が帰って来た。
｢早く行きなよ。｣
伊野尾は買ってきた物を渡した。
｢ありがとう。｣
山田は足早に出て行ったがすぐに戻って来て
｢いのちゃん。昨日はごめんね。裕翔くんもごめん。｣
と謝ってまた出かけて行った。
続く (更新停止中)
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Layla(プロフ) - コメント失礼します。お話しご好きで読み返しています！もしお時間がありましたら、続きをお願いします！ (2019年9月27日 1時) (
レス) id: 5c774de5e2 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - コメント失礼します。このお話すごく好きでときどき読み返します。そろそろ更新してくれたら嬉しいです。 (2018年3月2日 8時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - このお話が大好きで、頻繁に読みに来ています。是非、続きが読みたいです。更新待ってます！ (2018年2月21日 1時) (レス) id: b7052d81b0 (このIDを非表示/違反報告)
(名前) ???(プロフ) - 続きみたいです！！ (2017年4月16日 19時) (レス) id: 7679ea9a1f (このIDを非表示/違反報告)
Layla(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂きました。いのちゃん、薮君に幸せになって欲しいです！！これからも頑張って下さい！ (2016年5月1日 17時) (レス) id: 801c5de6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有山 | 作成日時：2016年4月26日 15時
