Endless Game ～始まる戦い～ (ページ8)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:42,597 hit

story40 ページ8

翔side

ボソボソと呟かれた小さな声

必死に何かに耐えるような…

悲しみも混ざっていそうな
小さく弱々しい声

少しだけ、
語尾が震えて聞こえた

でも呟いたのはそれだけで、
その後は何も聞こえなかった

…あの３人のうちの誰か

でもその後は何もないまま、
穏やかな寝息が響いていた

その寝息に誘われるように
俺も眠りに落ちていた

翔「…ん、あれ」

和「あ、起きましたね」

雅「おはよー、しょーちゃん！」

目が覚めた頃には
すでに１時間以上経っていて

寝ていた３人も起きていた

翔「やっべ、やっべ！もうこんな時間じゃん！」

和「随分寝てましたね」

翔「知ってたんなら起こせって！」

和「いえいえ～、だいぶ深く寝入ってたみたいなので」

和の茶化すような言い訳に
若干のイラつきを覚えながらも
自分の部屋から資料を持って来た

昼間、智くんに
話そうと思っていた依頼の件

翔「智くん、依頼来てたんだよ！い・ら・い！」

智「ん～？…んじゃ、会議ねー」

和「会議って…」

なんとなく智くんも
察してくれてるのかな？