Endless Game ～始まる戦い～ (ページ4)

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story36 ページ4

雅side

昔の夢をみて、目が覚めた

隣を見ると潤が魘されてる

起こさなきゃ、そう思った

だけど、自分も夢を思い出して怖くなった

潤は最近ずっと夢を見るって言ってた

でも、みんなに心配かけたくないから言わないでって

あんまりにも苦しそうだから、嫌な記憶が蘇ってきた

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薄暗い部屋に白衣を着た男たち

こちらを見ながらニタニタ笑う

男たちの中には、先日会った男もいる

スーツを着て、なにやら機械を操作している

身動きがとれない状態の彼らは、

それが何を動かす機械なのか、わからない

その視線を集めているのは、

” ぼく ” と ” じゅん ”

まだみんなと出会ってないとき

痛みと苦しみ

それしか知らなかったとき

たのしい、とか

うれしい、とか

おもしろい、とか

そんなものは存在しない

『そら』のいろも

『たいよう』のあったかさも

『つき』のあかるさも

『かぜ』のここちよさも

『くさ』のせせらぎも

なんにもない

『ゆめ』なんてないし

『きぼう』なんてしらない

『ぜつぼう』なんてわからない

『みらい』なんて・・・・・いらない

そんなことばっかりだった

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翔ちゃんの声が聞こえて、我にかえる

翔「平気か？ぼーっとしてたぞ？」

雅「…んーん、へーき。潤は？」

翔「目が覚めたけど、すぐに意識を飛ばしたみたい」

雅「…そっか…ごめんね？」

翔「なんで謝るんだよ。なんも悪くないだろ？」

翔ちゃんに頭を撫でられて、安心した