Endless Game ～始まる戦い～ (ページ2)

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───夢を、見たんだ。

とある街のはずれにある、とある施設。

忘れない、忘れられない、この場所。

中では外の明るい街並みと違い、
真っ暗で残酷な光景が広がっていた。

時折聞こえる声。
否、叫び声───。

奥に進むにつれて大きくなる声。
苦しさに耐えているようにも聞こえる。

１０歳程に見えるその少年は、
小学生とは思えないくらい酷い有様だ。

ボロボロの薄汚れた服を身に纏い、
台に固定されている。

逃げるどころか、
動くことすらもままならない。

視線を少しだけズラせば、
部屋の隅に縮こまる小さな人影がひとつ。

こちらは齢１０にも満たないくらいだろうか、
先の少年よりもずっと幼い顔をしている。

この子もまた、薄汚れたボロボロの服を着ている。

手は鎖で繋がれている為、逃げられない。

叫び声をあげる彼を見て、
酷く怯えた表情をしている幼い少年。

いくら耳を塞いでも、
彼の叫び声は止むことなく続く。

しばらく経って、彼の声が止んだ。

どうやら意識を失ったらしい。

部屋の隅に縮こまっていた少年は、
より一層に怯えの表情を露わにする。

研究員だろう白衣を着た男が、
怯えている少年を向き、怪しく微笑む。

その表情を崩すことなく近づいてくる。

少年は必死に逃げようとするが後ろは壁。

呆気なく捕まり、
叫んでいた彼のところに連れて行く。

叫んでいた彼は既に別室に移されていて、
先程の彼と同じように固定される。

抵抗も虚しくあっさり固定され、
様々な機械が取り付けられる。

抵抗していた彼は、
このあとに起こる事がわかっているようだ。

研究員がまた怪しく笑い、身体に激痛が走る。

先までの彼と同じように叫び声をあげる。

隣の部屋で扉を叩くような音がする。

別室にいる彼が起きたようだ。

その音を聞いた研究員は、また怪しく笑った。

BGMのように聞こえる叫び声。

外にも聞こえそうだが施設は完全防音で、
外にいる人には聞こえない。

──誰も助けてくれない。

それでも、求めてしまう。

思い返せば、すぐに出てくるこの光景。

『──必ず迎えに行く。楽しみにしていろ。』

この言葉に、まだ怯え続けている。