縁側という場所は… sideS ページ18
ざぁっ…と
まだ肌寒い風が
俺と智くんの間を通り抜ける。
二人でよく遊んだ、縁側。
春には庭の桜を見ながら桜餅食べて。
夏には「あっちー」って言いながらアイス食べて。
秋にはお月見の日の前に供えてた団子全部食べて。
冬には「さっみー」って言いながらアイス食べた。
…なんか食べたことばっかりだけど
俺にとっての縁側はそんな場所だった。
「ここ、久しぶりだな………」
智くんがそう言って
そのきれいな指ですぅっ、と木の柱を撫でる。
愛おしそうなその表情に
俺も自然と頬が緩んだ。
「いつだったか、お供えのお団子食べて
篠原さんに怒られたよね」
「…それ、さっき俺も思ってた」
「ほんとー？」
けらけら、と微笑む智くん。
「智くん」
「ん？」
「…おかえり」
一瞬、智くんの顔がくしゃっ、と
泣きそうに歪められた。
けど、すぐに俺の大好きなあの安心する笑顔で、
「……ただいま」
って言って俺の両手をそっと智くんが包み込んだ。
「…翔くんはいつだって
僕の傍にいてくれたのに。
こんなにあったかい温もりは
すぐ傍にあったのに」
気付かなかった僕は馬鹿だったね。
そう言って智くんは少し寂しそうに笑った。
「…俺だって智くんのこと全然分かってなかった。
……だから、お互い様だよ」
俺の言葉に智くんはほっとした顔になる。
「……ねぇ、翔くん」
「なに？」
「みかん、食べよっか」
「え、ここで!?」
「うん」
昔と変わらない、いたずらっ子の笑み。
ほら、やっぱり俺にとっての縁側は
何かを食べる、そんな場所。
あなたの笑顔が見れる、そんな場所。
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智帆(プロフ) - ゆら潤さん» はじめまして！お返事遅くなってしまってすいません(>_<)コメ&リクありがとうございます！了解しました(^^)パート7で書かせてもらいますね♪ (2014年2月21日 10時) (
レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
ゆら潤 - はじめまして。いつも読ませてもらっています！早速リクエストなんですが、潤君が体調が悪いのに誘拐？されちゃってー。みたいなのがみたいです。できればでいいのでよろしくお願いします(*^^*) (2014年2月20日 23時) (レス) id: 9ca33cc1d1 (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - 和夢さん» 全然平気ですよー(o´∀`)b了解しました！詳しい所までありがとうございます(∩´∀`∩)♪ (2014年2月18日 0時) (レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
和夢(プロフ) - リクエスト可能で良かったですヽ(*´∀｀)ノあと、翔ちゃんをかばってなってしまう感じでお願いします！ほんとに度々すみません(´Д｀;) (2014年2月17日 14時) (レス) id: 3f646d0e4e (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - 和夢さん» もちろん全然大丈夫です(^^)なかなか本編で相葉くんと翔くんのお話は触れられなかったのでリクエストして下さって本当に嬉しいです♪頑張って書かせていただきますね(*´∀｀) (2014年2月16日 23時) (レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：智帆
| 作成日時：2014年1月26日 16時
