162 sideS ページ30
潤くんの姿が見えると、
ニノと雅紀は潤くんの元へ駆けていった。
幸せな再会の横でぽつり、
と取り残されている智くん。
一瞬、迷った。
俺は潤くんに会いにここに来たから。
…でも、この状況で智くんを放っておくことがどうしてもできなくて。
俺はそっと彼に近付いた。
俺の姿を捕らえると、
智くんはちらり、と目で部屋の隅の方を見た。
…来い、ってことか。
智くんと共にわいわいとした空間から少し離れる。
「…ずいぶん、早く解放してくれたんだね」
先に口を開いたのは俺だった。
「ニノの時はもっと長かったから、
てっきり潤くんもなかなか手離さないんじゃないか、って思ってたけど」
「……別に。ただ気分が変わっただけ」
そっけない返事。
俺たちの周りの空気だけ冷たくなってる気がする。
「…智くん、あとどれくらいなの？まだ力は満ちてないの？」
…ずっと、聞きたかったこと。
疑う、って訳じゃないけど
智くんが嘘をついてるんじゃないかって
思う気持ちは何年も前から俺の胸にあった。
俺の質問に智くんは
どこか寂しそうな、でもいつもの妖艶な笑みで。
「さあ……どーだろね」
と、言って俺に背を向けた。
結局欲しい答えは聞くことが出来なかった。
でもその背中が少しだけ、
ほんの少しだけ震えていたのを俺は見てしまった。
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智帆(プロフ) - 海月さん» やっとお話が動き始めましたー( ´艸｀)笑星影さんの正体ももうすぐ明らかになると思います！ (2013年12月17日 20時) (
レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 星影さん何者ー！！潤んくんに危険が…和くん早く！でもそんな話も好きだったり…笑 (2013年12月17日 18時) (レス) id: 421a9d5975 (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - 海月さん» いつも仲良しの二人の初めてのすれ違い…いやー！どうなっちゃうんですかね( ´艸｀)笑 (2013年12月14日 14時) (レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 2人が仲気まずいままなんて嫌だー！笑早く仲直り出来ますよーに…可愛い潤くん大好き！(^o^) (2013年12月13日 1時) (レス) id: 421a9d5975 (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - 海月さん» テストお疲れ様です(^^)…と言ってる私が今週テストなんですよね(笑)でもいっぱい更新しちゃいました(･∀･)楽しく読んでいただけたら嬉しいです！ (2013年12月7日 21時) (レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：智帆
| 作成日時：2013年10月16日 15時
