四神物語＊ars (ページ9)

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「えっ…えっ!?」

突然目の前の和が真っ白な虎に
変わってしまって呆然とする。

「えっ？和？どこ？」

きょろきょろとしていると
上のほうから声がした。

「潤くんここです。この虎が俺」

え…⁉

「これが和!?なんで？どーして？」

「説明するのはめんどくさいから後でね」

俺はこの状況についていけず混乱した。
ふと周りの二人を見ると
二人とも平然とした顔をしている。

「あっ、あの…櫻井さん、相葉さん…」

「あー、大丈夫。もう少ししたら元に戻るから」

「そうなんですか…？」

するとまたボンっと音がした。

そこにはいつも通りの和が立っていて。

「かっ、和！」

俺は思わずその傍に駆け寄った。

「変なもの見せてごめんね」

そう言った和の顔は少し寂しげだった。

「お二人にも迷惑かけてすみません」

「ニノっ！ほんとにごめん！俺のせいだから…」

「まあそういうのは後にしよう。…潤くん、今日このあと時間ある？」

櫻井さんに聞かれ、俺はまだ気持ちの整理が
つかないままコクコクと頷いた。

「じゃあさ、俺らの家にこれから来てくれないかな？」

「はい…」

…ん？

…俺ら？

「俺たち三人で一緒に暮らしてるんだ」

和がしれっと言う。

「ええっ⁉」

俺は一生分の驚きを味わった気がした。

それにしてもこの三人は
一体どんな関係なんだ？