四神物語＊ars (ページ7)

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潤くんに慌ただしく別れを告げた俺は
相葉さんと一緒に生徒会室に向かって
早歩きしていた。

生徒会のメンバーが廊下走る
っていうのもちょっとね？

さっき誰かさんは思いっきり
走ってましたけど。

それよりも
一緒に帰れないって分かった時の潤くん、
寂しそうだったなー…

あーあ。
潤くんと一緒に帰りたかったなー。

なんでもう少し早く帰ろうとしなかったんだろうって今更後悔する。

「しょーちゃーん！連れてきたよ！」

大声で生徒会室のドアを開ける
相葉さんに続いて俺もこぢんまりとした
その部屋に入る。

「ありがと、雅紀。ニノも急に呼び出してごめんね？」

「別に大丈夫ですよ」

そこでは翔さんが椅子に座って
俺たちを待っていた。

「早く終わらせちゃおうよー！」

「そうだね。じゃあ早速始めようか」

そうして俺ら三人が話し始めてしばらくすると
相葉さんが急に大声をあげた。

「あっ！メガネがないっ！」

「メガネー？なんでそんなの無くすの」

「ポッケに入れといたんだよー。どっかで落としたのかなー？」

ポッケにメガネ入れる奴なんているか！
と俺は心の中で一人ツッコミをいれた。

「うー。困ったなー…これじゃあこの資料読めないよ…」

「じゃあ後で探しに行こう。資料は俺が読んでやるから」

翔さんさすが優しいですね。
俺だったら完全放置ですけど。

と、その時。

コンコンとドアを叩く音がした。