Story 17 ページ17
》》 大貴side
山田の話を聞いた次の日
俺は山田にAのことを言った
「なあ山田ー
山田の元カノってどんな人だったの？」
山田「………かわいかったよ」
「そっか
今は彼女いるのか？」
山田「なんだよいきなり 笑
いねーよ
てかなんで俺が別れたこと知ってんの？
言ったっけ？」
「あ…いやこの頃彼女の話しないしさ
察したんだよ」
山田「ふふ
すげーな大ちゃん」
明らかに変な反応をしていた山田
かわいかったよって元カノの感想がそれだけっていうことはそこまで想ってなかったのか…
やっぱり今日中に知りたかった俺は山田をカフェに連れ出した
山田「大ちゃんからカフェに誘うって珍しいな
いっつも俺から誘ってるじゃん」
「まあな
たまにはいいだろ？」
山田「そうだな」
なんて呑気な会話をして適当に注文する
注文した物を待っている間本題に入る
「なあ山田
Aちゃんって…知ってるか？」
あえてちゃん付けした
さすがに元カノを呼び捨てにされたら嫌だろう
山田「……知らねーな」
「…え
いやうそだろ
だって…」
山田「だってなんだよ 笑
Aちゃん？だっけ？
俺全く知らねーよ
で？その子がどうした？」
そう言って笑う山田を俺は驚いて開いた目で見るしかなかった
Aは嘘をついたのか？
いや、でもあの表情は嘘にしては演技が上手すぎる
俺は騙されてたのか…？
それはあり得る
当たり前だ
出会って2日で他人に本当のこと言う訳がない
しかも俺はアイドルだ
騙して今頃笑っているのかもしれない
でも
Aがそんなこと…
.
しないと信じたい
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作者名：H.A | 作成日時：2015年6月10日 23時
