禁 恋 。《2》

#69 ページ20

横子side


?「にしても、嫌な奴らやったなぁ」


私の斜め前を歩く助けてくれた内の1人の男の子.

派手なﾊﾟｰｶｰに派手な髪色…


私の肩にはその人の
制服がかけられている.


?「丸、道迷ってへんやろか…」


「…あの…」


?「ん?なに?」


「…どうやって気づいたの?」


?「あ〜.

ﾄﾗｯｸに乗せられとる所たまたま見かけて、
それで走って追いかけてきてん♪」


「…あなた達が仕組んだ訳では無いですよね?」


?「ちゃうよ〜!!

そんな事するわけないやん!!」


嘘はついてなさそう..


けど、絶対にこの人達には
なにかある気がする…


「あなた達、栄斗高校の人達よね?」


?「うん、そうやで?」


「対立してる私達の事、助けるなんて
どういうつもりですか?」


?「……つもりもなんもあらへんよ」


「え?」


?「気付いたんに、あんなん黙って放っとくなんて
最低やろ.

な、黒崎横子ちゃん♪」


「!!

…なんで私の名前…」


知ってるの..?


ｸﾞｲｯ


その人に頭を引き寄せられ、
耳元に喋る吐息がかかる.


?「…横子ちゃん、ええ所のお嬢さんなんやろ?

ここら辺、黒崎家のSPとやらがようけ見張っとるらしいで.

見つかったら連れて帰られてまうで?

1人でおるより、
僕とおった方が安全やろ?」ﾎﾞｿｯ


ｸﾞﾗｯ


ｶﾞｼｯ


?「おっと.

大丈夫?」


足腰の力が抜けてしまった.

なんでだろ…

頭の中で正常な思考が保てないようになっている.


?「じゃあ、行こっか♪」ﾆｺｯ


「……」ｺｸﾝ

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