君をお守りします。 (ページ7)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:74,138 hit

【Dragon5】ページ7

【翔目線】

俺はどうすればいいんだ。
松潤にアドバイスをもらっても
能力は覚醒しない。悔しい。
俺は何故か狙われている人間なのに
自分自身を守る事が出来ないなんて。
不意に涙が溢れた。

「クソッ。何でだよ！何で、能力が
使えないんだよ。俺だけなんだよ！
松潤にも散々、付き合ってもらってる
のに・・・俺は何で・・・っ！」

「翔さん。泣くなよ。ここで泣いたら
負けだろ。翔さんは強く生きないと、
俺は翔さんを尊敬してんだからさ。」

「・・・松潤。すまない。見苦しい
姿を見せちゃったね。松潤の言う通り
だよね。」

松潤に慰めてもらって、俺は少し
元気が出た。
すると、松潤と俺の前に敵がやって来た。
DarkDragonsの生田斗真だ。
確か、アイツは音の能力だった。

「翔さんは俺の後ろに下がってろ。」

「分かった。」

松潤に言われて、俺は下がる。
松潤の背中はカッコ良かった。

「櫻井翔クンを渡してくれないかな？」

「俺が素直に渡す訳、無いだろ？
ここから消え失せろ。翔さんの敵は
俺が排除する。」

「ふ～ん。最初は翔クンは自分の敵だと
思ってたくせに、俺に威張ってん
じゃないよ。」

「松潤、気にするな！過去なんて
今の松潤が気にする必要は無いだろ？」

「そうだな。俺は翔さんの味方だ。
翔さんの敵である貴様を倒す。」

松潤から殺気が漂っている。
こういう時の松潤は強いからな。
斗真はフッと笑った。

「ブラックメロディー！！」

「ダークウェーブ！！」

やはり、松潤は強い。
斗真の音の能力に勝っている。
流石は紫龍だよ。俺は見惚れていた。

「チッ、やるな。流石は名家、櫻井が
認める守護龍だ。覚えとけ。
いずれ、翔クンはDarkDragonが手に
入れるって事を・・・。」

そう言うと斗真は一瞬で消え去って
しまった。

「翔さん、大丈夫？」

「ああ。ありがとな、松潤。」

「礼とかいらねぇよ。翔さんを守る事が
俺の役目だし。」

松潤は顔を真っ赤に染めて照れていた。
俺はそんな松潤を見て微笑んだ。